米製薬、認知症薬販売終了 アデュカヌマブ、普及せず 日本では承認見送り
以下は、記事の抜粋です。
米バイオジェンは1月31日、エーザイと共同開発したアルツハイマー型認知症の治療薬「アデュカヌマブ」の販売を終了すると発表した。2021年に米国で迅速承認を受けたが、高額な上に公的保険の適用が制限され、普及しなかった。
迅速承認は仮免許のような位置付け。本承認を得るため続けていた臨床試験を中止し、エーザイと開発して日米で昨年発売した別のアルツハイマー病治療薬「レカネマブ」の普及に注力する。
アデュカヌマブは病気の原因とされる脳内のタンパク質「アミロイドベータ」を除去する薬。米食品医薬品局(FDA)の諮問委員会では有効性を疑う意見が根強かったが、FDAは迅速承認に踏み切った。諮問委員3人が抗議して辞任する事態に発展した。
医療関係者のサイトにこのニュースに対して以下のようなコメントがありました(ブログを書いた時点での賛成142、反対2)。私も賛成です。
「当然の結果であろう。大して効果のない生物学的製剤をAD患者に使用するることは、医療費をドブへ捨てる王なものである。さて、第2弾の生物学的製剤はどうなるだろうか。軽症AD患者の進行を3年で20数%抑制するとの代物であるが。本邦では薬価収載され、医療費の高騰を招く薬剤である。」
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