遺伝子組換え作物ですが、ピンクパイナップルはいかが?

皮も果肉もピンク色!乙女めいたパイナップルがこの夏よりアメリカで販売開始
以下は、記事の抜粋です。


パイナップルの果肉には、トマトやスイカにも含まれている赤い色素リコピンを黄色い色素ベータカロチンに変換する特定の酵素が含まれている。

そのため従来のパイナップルは黄色をしているのだが、今回の新品種はリコピンを添加し、その酵素のレベルを低く抑えることで鮮やかなピンクになり、時には蛍光ピンクになるときもあるという。


具体的にどのような遺伝子改変が行われたのかを調べてみました。このピンクパイナップルの商品名は「ロゼ(Rosé)」というそうです。普通のパイナップルでは、リコピン(ピンク)から黄色いβ-カロテンが作られます。Roséの特許によると、下の図のように、リコピンを作る酵素を過剰発現させて、リコピンからβ-カロテンを作る酵素をRNA技術で抑制するそうです。

リコピンはトマトに多く含まれるカロテノイドで、トマトが赤いのはリコピンを多く含むからです。まさかパイナップルなのにトマトのような味がするとは思えませんが、、、

コメント

  1. […] 答:植物成長ホルモンのオーキシンが生合成される主経路が解明されたことから(ついに植物ホルモン「オーキシン」生合成の主経路を解明 -農作物やバイオマスなどの増収研究に向けて大きな一歩-(理化学研究所)、Mashiguchi, et al. 2011)、この経路にかかわる遺伝子を組換えるか破壊すれば、理論的には成長は抑えられると考えられる。ちなみに、遺伝子組換え技術により形質を抑制した例はある。ジャガイモを高温で加熱すると生成される発がん性のアクリルアミドの生成量を抑制したジャガイモや(シンプロット社の組換えポテト 言葉の壁を乗り越えようやく食品安全承認(FOOCOM))、ピンク色の色素リコピンを黄色のベータカロテンに変換する酵素の働きを抑え、果肉をピンク色にしたパイナップルが米国で実用化されている(遺伝子組換え作物ですが、ピンクパイナップルはいかが?(薬理学などなどなど))。 […]

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