SpaceX、最新の「Starlink」対象地域マップを公開–32カ国で利用可能に

SpaceX、最新の「Starlink」対象地域マップを公開–32カ国で利用可能に
以下は、記事の抜粋です。


Elon Musk氏が率いるSpaceXの衛星インターネットサービス「Starlink」は現在、米国とメキシコの大部分に加えて、カナダ、欧州、オーストラリア、ニュージーランドでもかなりの範囲をカバーしている。

SpaceXが公開した最新のマップによると、Starlinkは32カ国で利用できるという。マップ上で「AVAILABLE」(利用可能)となっている地域からサービスを申し込むと、「すぐに」Starlink端末が配送されるとSpaceXはツイートした。

サービス提供地域を示したこのマップを見ると、Starlinkは米国の大部分、カナダ南部、メキシコのほぼ全域、スカンジナビア諸国を除く欧州の大部分、南米の一部、オーストラリアの人口密集地域、ニュージーランドのほぼ全域で利用可能だ。

Starlinkは2月、速度とレイテンシーを改善した上位のプラン「Starlink Premium」を発表した。受信アンテナなど固定ハードウェアの価格は2500ドル(約32万円)で、これに50ドル(約6500円)の発送手数料がかかり、ブロードバンドサービスの料金は月額500ドル(約6万5000円)だ。Starlinkの標準プランは月額99ドル(約1万3000円)だったが、3月に月額110ドル(約1万4000円)に引き上げられ、端末の価格も499ドル(約6万5000円)から599ドル(約8万円)に引き上げられた。

日本は2022年第3四半期にサービス開始となっている。2023年第1四半期には、ノルウェー、スウェーデン、フィンランド、エストニア、アイスランド、グリーンランド、およびオーストラリア北半分の人口密度の低い地域でStarlinkが利用可能になる予定だ。さらに、2023年には東南アジア全域でもサービスを開始するとしている。


ウクライナはこのmapでは”WAITLIST”になっていますが、ウクライナのデジタル担当大臣のMykhailo Fedorov氏がElon Musk氏に支援を要請した結果、数日後には、Starlinkの地上端末がウクライナに到着し、軍用だけではなくインターネットのインフラが破壊された地域でも活用されており、5月2日には、1日あたり約15万人のアクティブユーザーがいるそうです(記事をみる)。

Starlink衛星は、2018年2月に、2機の試験機の打ち上げを実施。2019年5月より、量産型の打ち上げを本格的に開始した。打ち上げペースは凄まじく、2022年5月13日の時点で、投入した機数はすでに2,500機を超えているそうです。これは、スペースX社のは、ファルコン9というロケットは、60基のスターリンク衛星を一度に打ち上げることができるためです。もちろん「宇宙のゴミ」にならない対策も講じられています(記事をみる)。

これまでの打ち上げ機数をまとめたグラフ。驚異的なペースで増えている

スターリンクの提供するインターネットは、電力さえ確保できれば、どんな僻地でも利用できます。ほとんどの家庭で光回線を利用できる日本では、そのありがたみは分かりにくいですが、広大でインフラが脆弱な地域や戦争でインフラが破壊されたウクライナのような地域でもインターネットが使えのは、この衛星インターネットのおかげです。

近い将来、スターリンクは世界中で利用可能となり、スペースXのスターリンクに加入し、自宅に中華鍋ぐらいの大きさの受信アンテナを立てさえすれば、自由にインターネットを利用できるようになります。ロシアでは、スターリンクを利用した個人および法人に罰金を科す法案が、ロシアの国家院(下院)を通っています。今のところはVPNが流行っていますが、これがダメになってもスターリンクは使えます。止めるには、衛星を破壊する必要があります(記事をみる)。

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