線虫使ってがん検査、学会が調査 年内にも精度評価
以下は、記事の抜粋です。
体長約1ミリの「線虫」を使って人の尿からがんの有無を調べる検査法の精度を検証するため、日本核医学会のワーキンググループなどのチームが、実態調査を始めた。学会関係者が10月12日、明らかにした。陽電子放射断層撮影(PET)検査を提供する全国の医療機関を対象にアンケートし、年内にも結果を取りまとめることを目指す。
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検査はベンチャー企業「HIROTSUバイオサイエンス」(東京)が開発した「N―NOSE」。同社はPET検査には線虫検査の精度を検証する能力はない上、アンケートは主観的な偏りが入りやすい手法だなどとして「信頼のおける検証にはなり得ない」と指摘した。
本ブログでは、4年前にこの「線虫によるがん検査」が報道された時から、関連記事に示したように、一貫してこの検査がインチキであることを主張してきました。ようやく、1つの学会が調査ということのようですが、この4年間にHIROTSU社は40万件以上の検査を販売し、同社の現在の評価額は1050億円だそうです(記事をみる)。
仲間由紀恵氏は、この検査について「今回のCMでは、家事に仕事に忙しい日々を過ごすお母さんが、可愛らしい線虫くんとの掛け合いで、がん早期発見に向けた“検査”の大切さを伝えています。カンタンでお手軽、全身15種類のがんにも反応するN-NOSEだから、忙しい方こそ、少しでも早く検査をしてほしい、という思いを込めて演じました。すでに40万人に利用されているN-NOSEですが、CMをご覧になって実際に受けていただき、さらに多くの方のがん早期発見につながるきっかけになれば嬉しいです」とコメントを寄せたそうです(記事をみる)。そろそろ、責任を感じてもらっても良いのではと思います。
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