「線虫によるがん検査」というインチキの現状

 

クリックするとN-NOSEのホームページに飛びます。

先日、大阪の地下鉄で車内に上の写真のような仲間由紀恵が推薦する「線虫によるがん検査」の広告があちこちにあって驚きました。以下は、某医師サイトに寄せられたコメントからの抜粋です。私もこんなインチキを承認して野放しにしている厚労省の罪は大きいと思います。


●先日の学会でPET施設の先生が、がん患者さんの尿を10名をトライアルということで同意を取ってN-NOSEに提出したら全員低リスクと判定が帰ってきたと報告されていました。以前もがん20名で3名陽性という告発?がありましたが、偽陽性も問題ですが偽陰性もかなりあるとなると、検査の意味がなさそうです。

●誤診をもたらし、更に莫大な無意味な検査費用がしはらわれる支払われることになります。
厚労省が承認した責任が問われるべきですね。

●以前にも書いたことがありますが、この検査の開発者は当時九大農学部の助教で、医学の素人、治験のイロハも知らない人物です。最初に効果ありと出したのは、民間病院の知り合いの医師に頼んで個人的に提供を受けただけの、バイアス満載の尿。抗がん剤を使っていれば当然尿中にそれが出ている可能性等の検討もないままに(気づくこともできず)、行ったトライアル的実験で、おそらくたまたま高い判定率の結果が出たのではないかと推測されます。その後の迷走ぶりは、ここでも書かれている通り。振り回される一般の方々が気の毒です。


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