ダイエット飲料はダイエットに役立たない?
以下は、記事の抜粋です。
砂糖を含まない“ダイエット”飲料が、砂糖入り甘味飲料よりも、健康的な体重の維持に役立つというわけではない、という英ブリストル大学などからの報告。
人工甘味料入り飲料(ASB)は、砂糖入り甘味飲料の代替品である。ASBはしばしばソフトドリンクの“ダイエット”飲料として知られており、体重を減らしたり、砂糖摂取量を減らしたりしたい消費者は、より健康的な選択肢として考えているかもしれない。
しかしながら、ASBが健康に良いという主張や、肥満や2型糖尿病のような肥満に関連する病気を予防するという主張に確かな根拠があるわけではない。
著者らは、ASBの摂取が健康にもたらす影響に関する現在の根拠を概説した。
ASBには、エネルギー含量がないか、またはほとんどないにもかかわらず、ASBは甘味受容体を刺激して、代償としての食物摂取をもたらすかもしれない。これは、消費者がASBのカロリー含有量は低いと考えていることと相まって、他の食品の過剰摂取をもたらす。
ASBが体重増加に寄与しているという直接の根拠はなかったが、ASBは、砂糖入り甘味飲料と比較して、体重減少を助けたり、体重増加を防いだりするという根拠はないことがわかった。
元論文のタイトルは、”Artificially Sweetened Beverages and the Response to the Global Obesity Crisis”です(論文をみる)。
消費者が、いわゆる「ダイエット飲料」のカロリー含有量は低いけれども、甘味受容体を刺激するので代償としての食物の過剰摂取をもたらすかもしれない、ことを十分に意識してASBを飲めばダイエットに役立つのかどうかを、次の研究では調べて欲しいと思います。
コメント
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「甘味受容体を刺激するので代償としての食物の過剰摂取をもたらすかもしれない」という仮説は、検証してみる価値があると思われます。普通の砂糖を使ったお菓子は、食べた満足感があるので、たくさん食べることはないものだからです。
例えば、とらやの羊羹
https://www.toraya-group.co.jp/toraya/products/yokan/yokan-yorunoume/
を一度に一本食べることができる人は、滅多にいないでしょう。
「甘味受容体を刺激する」と余分に食べることができる(=食物の過剰摂取が起きる)こと自体は、食事の後に「甘いものは別腹」だと主張する人が少なからずおいでであることに観察されてはいますね。
ダイエットコーラを飲みながらのほうが、ハンバーガーも大きいのを食べないと満足感が得られにくいかも知れません。
どうも、お邪魔しました。