GスポットからCUVコンプレックスへ

Beyond the G-spot: Clitourethrovaginal complex anatomy in female orgasm

以下は、非常に評価の高い科学雑誌の総説です。この総説を紹介した記事を読んで誤解しないために、総説の要約を以下に紹介します。


その一点を刺激すればオルガスムに到達するほど敏感な性感帯として知られる膣の「Gスポット」について、これまで多くの研究が行われデータが蓄積された結果、女性の性的反応の複雑なメカニズムについての医学的理解がかなり進んだ。

最新の画像解析技術を自慰時あるいは性交時の女性性器に適用することで、セックス時の女性性器のダイナミックな反応を可視化することができるようになった。

これらの最新の解析によってもGスポットに相当する明確な構造を同定することはできなかった。しかし、膣が単なる受け身の臓器ではなく、性的興奮と性交において積極的な役割を果たす非常にダイナミックな構造であることが明らかになってきた。

クリトリス、尿道、膣前壁の3つの解剖学的関係とダイナミックな相互作用の存在が明らかになり、これら3つをCUV (clitourethrovaginal)コンプレックス(複合体)とよばれる1つの多面的形態機能エリアとしてとらえるようになった。つまり、このCUVコンプレックスが挿入時に適切に刺激されるとオルガスム反応が誘導される。

CUVコンプレックスの解剖学および生理学に関する知見は、泌尿器あるいは婦人科的手術時の神経・筋肉・血管への損傷を防ぐために重要だと思われる。


この文章はあくまで総説ですので、これまでの結果を総合すると、このように考えられるという推測を書いているだけです。それでも、スポットではなくコンプレックスという考えが優勢になると思われます。ダイナミックという言葉が短い要約で3回も出て来たのが印象的です。

コメント

  1. うさ より:

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    ニャルホド~(((^_^;) 医学的に解明すると…そう言うものか)))))(( ┐('~`;)┌

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