判明したSTAP細胞の正体 最後に残る謎
以下は、1月24日の記事の抜粋です。
今回の論文で「STAP細胞から作った」とされていたものは、FLSのほか、マウス、マウスに注射して作ったテラトーマ(奇形腫)、別種の多能性細胞であるFI幹細胞のすべてが、10年前に大田研究員が作製し、その後何の研究にも使われていなかったES細胞からできていたことを明らかにした。STAP細胞は、最初から存在しなかったのだ。
上記のES細胞は、かつて若山研に所属していた大田浩研究員が2005年に、大阪大学の元教授岡部勝氏の黒マウスと市販の白マウスを交配して受精卵を取り、そこから作った胚性幹細胞(ES細胞)だったそうです。
調査では、「129/GFP ES」と書かれたチューブが小保方氏の冷凍庫から見つかり、中身が大田氏のES細胞だったことが確認されたそうです。大田氏は2010年に理研から京大へ転出し、その際にES細胞は「すべて運び出したつもり」と話しており、チューブのラベルは大田氏が書いたものではなく、このチューブがどのようにして小保方氏の冷凍庫に入ったかは今もわかっていないそうです。
そこへ、1月27日に以下のような記事が新聞に掲載されました。
「ES細胞盗んだ」? 元理研研究員が小保方氏を刑事告発
以下は、記事の抜粋です。
理化学研究所の元研究員が26日、小保方晴子氏に「共同研究者の若山照彦氏=現山梨大教授=の研究室からES細胞を盗んだ疑いがある」として、神戸水上署に窃盗容疑での告発状を提出した。兵庫県警は捜査の必要性を慎重に見極め、受理するかどうか検討する。
理研の調査委員会は昨年12月、STAP細胞は既存の万能細胞であるES細胞が混入したものとほぼ断定。一方、誰が混入させたのかや、意図的か過失かは特定できなかった。
なぜ、小保方氏と接点のなかった理研OBの石川氏が告発するのかわかりませんが、小保方氏を犯人として立証するのはどう考えても無理でしょう。それを承知で、理研ではなくOBが告発するというのがなんとなく違和感を覚えます。
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