抗PCSK9抗体「アリロクマブ」、PIIIで主要評価達成

【仏サノフィ/米レジェネロン】抗PCSK9抗体「アリロクマブ」、PIIIで主要評価達成
以下は、記事の抜粋です。


仏サノフィと米レジェネロン・ファーマシューティカルズは、高コレステロール血症患者を対象とした抗PCSK9抗体「アリロクマブ」の月1回投与を検討した国際共同第III相試験「ODYSSEY CHOICE」で、プラセボ群に対し、投与24週目時点での低比重リポ蛋白(LDL)コレステロールを有意に低下し、主要評価項目を達成したと発表した。


Sanofi/Regeneron cholesterol drug to be reviewed quickly by FDAも同様のニュースです。

サノフィとリジェネロンのアリロクマブはLDL受容体分解酵素PCSK9に対するモノクローナル抗体です。PCSK9に対するモノクローナル抗体は、他にもアムジェンのエボロクマブやファイザーのボコシズマブが開発中です。

PCSK9は、proprotein convertase subtilisin/kexin type 9の略です。PCSK9はLDL受容体の分解を促進します(下図)。PCSK9 の機能を阻害することでLDL受容体の分解が抑制され、血中のLDLコレステロールは効率よく細胞内に取り込まれると考えられています。

スタチンはよく効くうえに安価なので、経口投与できる低分子のPCSK9阻害剤でもできない限り、多くの患者さんに投与されるようにはならないと思います。

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