日本糖尿病・生活習慣病ヒューマンデータ学会『糖尿病標準診療マニュアル2022』

日本糖尿病・生活習慣病ヒューマンデータ学会『糖尿病標準診療マニュアル2022(第18版)』速報 ~第一選択薬は◯◯~
毎春、改訂されている実用的な日本糖尿病・生活習慣病ヒューマンデータ学会の『糖尿病標準診療マニュアル』の最新版(2022年4月1日発行)が公開されました。以下は、記事の抜粋です。



[ステップ1]
ビグアナイド薬(メトホルミン)にゆるぎはありません。

[ステップ2]
DPP-4阻害薬はそのまま残留していますが、SGLT-2阻害薬が前版での「ステップ3」から格上げされました。心血管疾患の二次予防効果や心不全入院リスクの低下や腎アウトカム改善を示すエビデンスが続出しているからであり、「心血管疾患の既往、心不全、微量アルブミン尿・蛋白尿を有する場合は積極的に投与開始してよい」というコメントも付いています。なお、「ステップ1」の薬剤を処方できない場合は「ステップ2」から開始します。


米国糖尿病学会が2021年12月20日に発表したStandards of Medical Care in Diabetes-2022では、これまでは禁忌でなく忍容性がある限りメトホルミンが2型糖尿病に対する唯一の第一選択薬として推奨されていたのが、「第一選択となる治療は、基本的にはメトホルミンと包括的な生活習慣改善が含まれるが、患者の合併症や患者中心の医療に関わる要因、治療上の必要性によって判断する」という推奨に変更されましたので、日本でも将来的にはビグアナイド薬(メトホルミン)の地位がゆらぐかもしれません。

ビグアナイド薬(メトホルミン、商品名はメトグルコ)は、乳酸アシドーシスを起こしやすい患者には使えないことになっていますが、どうみても忍容性のある患者にメトホルミンを使わず、いきなりDPP-4阻害薬やSGLT-2阻害薬、あるいはこれらの合剤を処方している例が結構あります。こういう処方をする医者は先進的なのかMRさんに従順なヤブなのかどちらでしょう?

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