過換気症候群のペーパーバッグ法、なぜ禁忌?

過換気症候群のペーパーバッグ法、なぜ禁忌?
ペーパーバッグ法とは、紙袋で口や鼻を覆ってそのまま呼吸し、吐いた息を再度吸い込む方法を指します。以前は過呼吸発作の対処法として用いられていましたが、現在では推奨されていません。以下は、医療関係者サイトに寄せられた回答です。なるほどです。


●過換気症候群疑いでペーパーバッグ法で対応した症例が実際は心筋梗塞や肺塞栓症を発症しており、そのまま死亡してしまったあるいは救命が遅れてしまったケースが複数報告されており、呼吸数が多いという理由でペーパーバッグ法で対応することは望ましくないという位置づけになっています。 そもそもペーパーバッグ法は根本治療ではありませんし、積極的に使用する必要性は低いです。

●ペーパーバッグ法が禁忌になっている理由としては血液中の酸素濃度が低くなりすぎたり、二酸化炭素濃度が過度に上昇したりする可能性があるからです。過換気症候群であれば慌てずゆっくりと呼吸することで気持ちを落ち着かせ、呼吸のリズムを取り戻すことが推奨されます。

●以前はペーパーバッグ呼吸が行われていましたが、本人の呼吸困難感・不安感が増す、酸素不足となり窒息する可能性、二酸化炭素を吸い過ぎて低酸素血症から窒息する可能性などから、現在は相対禁忌となっています。


最近はペーパーバック法ではなく、安全性を優先してご自身で呼吸を調整をして呼吸のリズムを取り戻す方法として以下のやり方が推奨されています(サイトをみる)。

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