心房細動を合併する末期の心不全にもカテーテルアブレーションは有効

AF伴う末期心不全、カテーテルアブレーションは?
以下は、記事の抜粋です。


心房細動を伴う末期心不全患者において、カテーテルアブレーション+薬物療法は薬物療法単独に比べ、あらゆる原因による死亡、左心補助人工心臓(LVAD)の植え込み、緊急心臓移植の複合イベント発生の可能性を低下することが、ドイツのChristian Sohns氏らによる無作為化比較試験の結果で示された。これまで同患者においてカテーテルアブレーションが果たす役割は不明であった。

カテーテルアブレーション+薬物療法vs.薬物療法単独の非盲検無作為化比較試験
研究グループは、症候性心房細動を伴う末期心不全で、心移植評価のために紹介された患者を対象に、非盲検研究者主導、優越性無作為化比較試験を行った。

被験者を無作為に2群に割り付け、心房細動の治療として、一方にはカテーテルアブレーションとガイドラインに沿った薬物療法を(アブレーション群)、もう一方には薬物療法のみを行った(薬物療法群)。主要エンドポイントは、あらゆる原因による死亡、LVADの植え込み、緊急心臓移植の複合とした。

主要エンドポイント発生リスクはアブレーション群で0.24倍
アブレーション群、薬物療法群ともに97例ずつ割り付けられた。試験は、データ・安全性モニタリング委員会により、有効性を理由に、無作為化後1年で中止となった。カテーテルアブレーションは、アブレーション群97例中81例(84%)、薬物療法群97例中16例(16%)に行われた。

追跡期間中央値18.0ヵ月において、主要エンドポイントのイベントは、アブレーション群8例(8%)、薬物療法群29例(30%)で発生した(ハザード比[HR]:0.24)。あらゆる原因による死亡は、アブレーション群で6例(6%)、薬物療法群で19例(20%)だった(HR:0.29)。処置関連の合併症の発生は、アブレーション群で3件、薬物療法群で1件だった。


結局、どんな段階の心房細動でもカテーテルアブレーションはした方が良いということになるのでしょうか?

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