ウーバー、全国で処方薬を配達へ 薬局チェーンなど4社と提携
以下は、記事の抜粋です。
料理宅配サービスのウーバーイーツジャパンが、全国で処方薬の配達サービスを始めることが3月28日、分かった。医療機関にオンライン診療などのシステムを提供する企業と薬局チェーンの計4社と連携し、ウーバーイーツの配達員が薬を病院や薬局などから患者宅に届ける。医療機関の準備が整い次第、順次サービスを始める。
4社はオンライン診療を支援するメドレーとアイメッド、おかぴファーマシーシステムのほか、福岡県を中心にドラッグストアや調剤薬局を展開する大賀薬局。患者は4社がそれぞれ提供するアプリなどを通じて医療機関とやりとりし、医療機関がウーバーイーツの配達を手配する仕組みだ。
補足 複数社が導入するオンラインシステムを利用する薬局で可能となります。基本的に患者さんは服薬指導を薬剤師から受ける必要があります。また、公開されている情報をもとにすると、輸送費用が最低でも790円(メドレー社の場合)かかるとのことです。さらに、ボックス配や置き配は許可されておらず、受取人の署名が必要になります。ひとまずは、こういう取り組みを始めていただいて、色々と現場で揉んだ内容をさらに次のプランに活かしていただくと、より円滑な配薬が可能になるのではと期待しています。
解説 Uber Eatsでは2021年からドラッグストアやコンビニの市販薬の配達に対応していますが、病院で処方してもらう薬についても取り扱いを発表しました。東京と福岡から全国47都道府県に展開するとしています。
仕組みとしては、パートナー企業のサイトやアプリに配達機能を提供する「Uber Direct」を用いています。処方薬の場合、医療機関から服薬指導を受けた後、最後の配達の部分をUber Eatsの配達パートナーが担う形になるようです。
気になるのはプライバシーや安全性についてですが、配達員には処方箋の内容などが確認できない梱包になっていること、また取り扱いのできる処方薬の種類は制限されており、置き配禁止や受け取りのサイン必須といった条件も定められています。
ウーバーが医療業界に参入してくるのは興味深いですが、以下のサイトで案内があるように、薬を自宅に配達してもらう方法は今でもあります。
オンライン診療での薬の受け取り方/処方箋はどうする?配送してもらえる?
薬の納入価格を買いたたける大きな薬局チェーンなどが配送料無料サービスなどで参入してくるようになると業界は大きく混乱すると思います。
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