阪神間は医療崩壊しました

尼崎で年中無休のクリニックと在宅医療を運営する長尾和宏医師のブログに、「昨日、在宅医のMLに流れてきた基幹病院からのメール。あまり実感がないかもしれないがこんな状態になった。」という前書きで、以下のような文章が紹介されていました。4月9日の記事です。


兵庫阪神間は完全に医療崩壊しました。

在宅の死者も出ました。

今や酸素飽和度80%の方が、酸素もなしで、在宅で空かないベッドを待っています。 重症ベッドは何とか動いていますが、空いた瞬間に埋まって、一晩に15件ほどある重症転送依頼のうち1件か2件しか受けられません。 神戸大学は、挿管4名、中等症3名しか受けていません。 兵庫医大はエクモ6件含めて挿管12名、 県立加古川は12名、県 立尼崎8名、 中央市民12名で、圧倒的に重症ベッドがありません。

重症ベッド60%といいうのは、これから開く予定のベッドや、使うはずのないこども病院の重症ベッド、患者のいない豊岡のベッドもすべてカウントに入れてます。 行政の意図的な操作です。

当院(中央市民)の46床もすべて人工呼吸器対応にカウントされていますが、設備があるのは14床だけです。 今挿管患者は40代から50代の方に移行しています。 神戸はイギリス株が主でワクチンは効きます。 イギリス株はステロイドが効きにくく、一気に人工呼吸器が必要になります。 挿管されてからの経過も長く、隔離解除されても人工呼吸器が外せなくて、ICUのベッドを占拠し続けます。

できる限りのことをして人がなくなるのは仕方のないことかもしれませんが、広報の不足や実情が伝わらず、協力が得られない中で、人がなくなっていくのは本当に悲しいです。 まだ序の口だと思います。

自宅待機300人超えてます。毎日の患者発生約125人です。 うち10%は重症化するので、焼け石に水です。 神戸市重症ベッド、公称は46床ですが実働18床です。

兵庫県重症ベッド、公称は116ですが実働は56床です。


兵庫県は4月9日、これまで堅持してきた「自宅療養ゼロ」の方針を撤回し、軽症者や無症状者の自宅療養を10日から始めると発表しました。井戸敏三知事は「医療の逼迫で重症者も入院できない恐れが出てくる」と危機感を示したそうですが、「恐れが出てくる」というのはあまりに婉曲な表現です。

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