10段の組体操

組み体操「ピラミッド」で事故 中1男子生徒が崩れて骨折 大阪
以下は、記事の抜粋と動画です。


大阪府八尾市教育委員会は30日、市立大正中の体育大会で、組み体操の「ピラミッド」に取り組んでいた1年の男子生徒(12)が右腕を骨折したとして、事故の未然防止に努めるよう市内の小学校に通知した。

市教委によると、大正中の体育大会は9月27日に開催。男子生徒が四つんばいの姿勢で積み重なってつくる10段ピラミッドのバランスが崩れ、下から6段目の生徒が負傷した。周囲に教員11人が補助役で配置されていたが事故を防げなかった。

通知は大正中のケースを踏まえ、セーフティーマットの活用や安全確認の徹底、天候に応じて演技種目を見直すことなどを求めている。大阪市教委は、重大事故を防ぐため、ピラミッドの高さを5段までとする規制を採択している。


この事件に関しては、名古屋大学の内田良氏の優れた記事があります(記事をみる)。松谷創一郎氏も詳しい記事を書いています(記事をみる

内田氏によると、この「10段」というのは、人間ピラミッドの中学校最高タイ記録だそうです。ちなみに、「10段を組み立てるには、少なくとも百数十名の生徒が必要である。高さはおよそ7メートル。土台の最大負荷量は、一人あたり200kg前後に達する。」そうです。どう考えても、発達途中の中学1年生には酷です。

それでも、なぜか日本中なかなか組体操が止められないみたいで、負傷事故は、小中高で年間8561件(2013年度)もあるそうです。明らかに学校の責任なのに、なぜ障害を受けた子供を持つ家族は学校を訴えないのでしょう?

はてなブックマークで誰かが指摘しているように、動画で、ピラミッドの崩壊で骨が折れている最中に、観客からの拍手が高まるのが、とても気持ち悪く聞こえます。

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