コロナ重症者の「基準」について

小池都政の隠蔽体質 重症者の計上方法を「コッソリ訂正&過少報告」
以下は、記事の抜粋です。悪意に満ちています。


情報公開を政策の「一丁目一番地」に掲げてきた小池都知事。ところが、足元の都政で新型コロナ重症者数を“過少報告”してきた実態が明らかになった。厚労省が打ち出す重症者の定義は、①ICU(集中治療室)、②人工呼吸器、③ECMO(人工心肺装置)――のいずれかを使用している患者。都は重症者数を公表し始めた4月27日から、①を除外していたのをゴマカシ続けてきたのだ。

8月19日の都の重症者数は32人。大阪府(72人)の半分以下だ。都は重症者でない患者が一時的にICUに入るケースがあるとして、国の基準を独自に変更。重症者からICU患者を除外している。都の担当者は「仮にICU患者を含めても、極端に数字が増えることはない」との認識を主張するものの、独自基準を巡り二転三転する言動は不可解極まりない。

西武学園医学技術専門学校東京校校長の中原英臣氏(感染症学)はこう指摘する。

「一般論として、『ICUに入っているが、重症ではない』とは一体、どういうことでしょうか。重症だからICUに入っているのではないのか。国の基準に統一したら、重症者の数が増えるのは明らか。基準が違うと、国と都の間で確保すべきと考える重症者向けの病床数も違ってきてしまう。正確な感染実態を掴むためにも基準の統一が必要なのは言うまでもありません。いい加減、数のゴマカシはやめて欲しい」

数字だけでなく、都知事の会見録まで書き換え、ゴマカシているのが小池都政である。かつて小池知事が都議会自民党に浴びせた「ブラックボックス」「隠蔽体質」の言葉をそっくりお返ししたい。


以下の記事は、同じ事実を都に好意的に報道しています。抜粋を紹介します。
“国の基準”との差はなぜ生じる? 東京都の重症患者数の考え方とは


国立国際医療研究センターの大曲貴夫・国際感染症センター長は、患者のICU(集中治療室)の入退室の基準については病院の状況によってまちまちである一方、人工呼吸管理やECMOの導入は病院や医師による判断の差が生じにくいことから、客観性の高い共通基準、トレンドの把握に活用しやすいと説明。

また、重症化リスクが高い患者もICUで管理する現場があること、ICUに入っていても人工呼吸管理やECMOの使用のない患者もいること、逆にICUに入ってはないが人工呼吸管理やECMOの使用のある患者がいることを挙げ、「ICUに入室したからといって、必ずしも重症であるとは限らない」「ICUを含めないことで、何をモニタリングしているかが明確になる」と指摘。他方、人工呼吸管理やECMOの使用は医療機関において様々なリソースを必要とすることから、「医療提供体制の明らかな負担になり、その大きさの目安としてもわかりやすい。また、回復すれば使わなくなるものなので、数えることでリソースとの差も把握しやすい」とした。


大曲氏の説明は非常に明快です。むしろ、国が基準を変えるか、軽症、中等症、重症とかいうわかり易いような曖昧な定義をやめて、酸素吸入、人工呼吸器、ECMO、ICUの使用者数をそれぞれ発表することにしてはいかがでしょう。

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