「選択的夫婦別姓、小中学生の半数が反対」という産経新聞の記事について

<独自>選択的夫婦別姓、小中学生の半数が反対、初の2000人調査「自分はしない」6割…ごまかしの選択的夫婦別姓議論
以下は、記事の抜粋です。



選択的夫婦別姓制度の導入をめぐり、小中学生のほぼ半数が「家族で名字が変わるのは反対」と考えていることが、産経新聞社の調査でわかった。政府や報道機関などの世論調査は主に成人が対象で、夫婦別姓の影響を受ける子供たちの考え方が統計的に明らかにされたのは初めて。将来、自分が結婚した際の別姓も「したくない」との回答が6割にのぼった。

立憲民主党が夫婦別姓の民法改正案の国会提出に意欲を示しており、石破茂首相も昨年末「議論の頻度を高める」と述べた。自公与党も前向きな議員が多いことから、次期通常国会での法案成立が現実味を帯びている。

調査は全国の小学4年生以上を対象に実施。協力を得た小中学校に加え、民間の調査会社にも依頼し、中学生約1800人、小学生約150人から回答を得た。

各家庭の事情などデリケートな問題に配慮し、答えたくない場合は答えなくてよいことを徹底した。年齢層の低い小学生は対象数をしぼった。小中学生ともに学校を通じた場合は、教員が調査の趣旨を説明した上で、立ち会う形式をとった。

その結果、「選択的夫婦別姓」の意味について「よく知っていた」「少し知っていた」と、「まったく知らなかった」「ほとんど知らなかった」はほぼ5割ずつで拮抗。「法律を変えたほうがよい」「変えないほうがよい」「よくわからない」もほぼ3割ずつに分かれた。

しかし、夫婦別姓で両親やきょうだいと違う名字になることの是非を問うと、「反対」49・4%、「賛成」16・4%、「親が決めたのなら仕方がないので賛成」18・8%、「よくわからない」15・4%で反対がほぼ半数を占め、積極的な賛成は少なかった。

また、法律が変わった場合、将来自分が別姓を選択するかについては「家族で同じ名字がよいので別々にはしたくない」がほぼ6割となり、「自分の名字を大切にしたいので別々にしたい」は13・6%だった。

小学生だけにしぼると、別姓に「反対」は46・2%、自身が「別姓にしない」は55・8%で全体よりやや低かったが、各質問ともに「わからない」を選ぶ傾向が強かった。

男女別で大きな違いはなかったが、自身が「別姓にしない」は男子(56・7%)より女子(63・4%)のほうが上回った。別姓の是非で「親が決めたのなら仕方がない」と消極的な賛成を選んだ女子(22・6%)も男子(15%)より多かった。

学校や学年別、民間調査会社による調査でも、結果の割合に大きな差はなかった。


産経がこういうアンケート調査をするということは、「選択的夫婦別姓」反対派はかなりの危機感を持っているということでしょうか?それにしても、これは「選択的」ではなく、「強制的夫婦別姓」についてのアンケートになっていると思います。以下は、この記事に対するはてなブックマークでのコメントです。記事をバカにするコメントが圧倒的に優勢でした。

●聞くとしたら「選択的夫婦別姓を認めるかどうか」であって「望むかどうか」ではないよね。

●問題は「夫婦別姓希望する夫婦の子がどう考えるか」で「別姓希望しない同姓夫婦の子」まで含む「多数決」で決める話でない。

●質問文読むと既に世界中で採用されている点や通称のデメリットに一切触れず、保護者と姓の違う子への偏見も滲ませて(ちがう名字に「なってしまう」)同姓維持を力説。世論調査としても誘導が露骨すぎる。

●仕事やら手続きやらと関係ない子どもまで持ち出して反対させるの、産経はそこまでやるんかというのが第一印象。

●「新しい法律で家族が違う名字になったとしたら、反対ですか?」さすが科学に関する記事がデタラメな事で有名な産経新聞! この聞き方が夫婦別姓禁止の根拠になると思うなら離婚も禁止にすべきか聞いてみたら良い。

●「家族が違う名字に」との設問があまりにあからさまで呆れた。「あなたが結婚するとき自分の姓を選べたら」なら結果は違うだろうよ。/〈独自〉って,そんなアホな質問できるのは産経さんだけでしょう。さすがに。

●逆に子供にこんな質問してもこれだけ賛成や親が決めたなら賛成と大人な意見が多いことに驚いている。日本の未来は捨てたもんじゃない。よく見たら法律変更は賛成の方が多いまである。

●選択制だから大人を理屈で納得させて反対派にすることができにくいと感じたので、ターゲットを小中学生に変えたのかな?

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