「百薬の長」今は昔 少量飲酒もがんなどリスクに
以下は、記事の抜粋です。
カナダの薬物使用・依存症センターは23年1月、アルコールと健康に関する指針を改訂した。「少量のアルコールでも健康を害する可能性があることが分かった」として「飲酒は少なければ少ないほど良い」と節酒や禁酒を勧める。
飲酒ががん全体のリスクを高めることは「確実」と判定され、がんの部位別でも大腸や肝臓、食道は「確実」、閉経前の女性の乳がんと男性の胃がんも「ほぼ確実」だ。2015年時点の日本人男性のがんの原因で飲酒は8.3%、女性では3.5%と推定され、男女ともに3番目に多い。
酒のエタノールは肝臓でアセトアルデヒドに分解される。アセトアルデヒドには発がん性があるが、日本人の4割程度はアセトアルデヒドを解毒する酵素の働きが弱い。いわゆるお酒に弱い人で、飲むとすぐ赤くなるタイプだ。酒に強い人と同じ量を飲んだときの発がんリスクが高い。
一方、心筋梗塞や脳卒中に対しては適量の飲酒が予防になるともいわれていた。だが、研究が進み、「少しのお酒は体に良い」という説は過去のものになりつつある。日本循環器学会は23年3月、心筋梗塞など冠動脈疾患の予防のための指針を改訂した。アルコール摂取量を1日25グラム以下に抑えるか、できるだけ減らすことが望ましいとした。
それでも、テレビのビールなどの酒類のCMをみたら、健康被害についてはまったくスルーしています(見えないくらいの字で書いてあるのかもしれませんが、、、)。酒がタバコのように扱われる日は来るのでしょうか?
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