新型コロナ感染者増で新宿区など都内の医療機関はどうなっているのか
以下は、記事の抜粋です。東京の現状が良くわかります。新宿区のPCR検査スポットでは、陽性率が20%を超えているというのが怖いです。
東京都新型コロナウイルス感染症対策サイトを見てみますと、都内の入院患者数は現在346人、重症患者数は9人となっており、これは第1波のピーク時と比べるとずっと少ない数です。
これだけ患者数が増え続けているのに、入院患者数や重症患者数があまり増えていないのはなぜでしょうか?
これにはいくつか理由がありますが、主なものを挙げますと、
1. 若い世代の感染者が多いため軽症者が多く、ホテルなどで経過観察されている
2. 新型コロナ患者を診療する医療機関が増えている
3. 「発症から10日」で退院できるようになったため、入院患者の退院までの期間が短くなっている
などが挙げられます。
このように、第1波に比べて現在は医療機関に負荷がかかりにくいような仕組みができており、今のところは逼迫していないという状況です。
この状況が続けば都内で医療崩壊は起こりうる
ただし、今は大丈夫であっても、このまま感染者数増加が続けばすぐに第1波のときと同じ状況に至るものと推測されます。
確かに東京都は無症状者でも濃厚接触歴などがあれば積極的にPCR検査を行っていることから、第1波のときよりは捕捉率は高い、つまり第一波のときは氷山の一角しか見えていなかった全体の患者数が、今はもう少し把握できていると考えられ、小池都知事が述べられているように状況は第1波とは異なると言えるでしょう。
しかし、患者数が増えていることは間違いなく、実際に現在は夜の街クラスターだけでなく徐々に周辺の人にも伝播してきています。
新宿区のPCR検査スポットでは、陽性率が20%を超えており、市中感染が広がってきていることが強く疑われます。特に新宿区内の若い世代では蔓延と言っても良いくらい広がっており、例えば腹痛とか泥酔とか、新型コロナとは全く別の理由で病院を受診した人が新型コロナの検査をしてみると陽性だった、という事例が増えてきています。
また、すでに夜の繁華街とは全く関連のない事例も複数出ています。これはかなり危険な兆候であり、夜の繁華街への外出は避けることはもちろんのこと、東京都内では再び不要不急の外出を控えるべき段階に来ていると考えます。
このまま東京都内で市中感染が広がり、高齢者や基礎疾患のある方の感染者が増えると入院患者や重症者も増加し、医療機関は徐々に逼迫してくるでしょう。若い方が感染者の中心である、という現在の状況は「無症状~軽症の方が多い」という意味では良いことですが、「無症状~軽症だからこそ活動性が高く、感染を広げやすい」とも言えます。
感染症は自分だけの病気ではなく、周囲にも広げてしまうことが特徴です。
自分を守るためだけでなく、ご自身の家族や同僚、周囲の人を守るためにも、一人ひとりが今一度「手洗い」「咳エチケット」「屋内でのマスク着用」「3密を避ける」といった感染対策を徹底しましょう。
最後のコメントがいつも同じです。これだけではダメだから感染が拡大していると考えるべきです。無症状の感染者の飛沫からも感染すること、その飛沫に含まれるウイルスが体内に多量に取り込まれないため必要な具体的な行動変容を周知徹底する必要があると思います。
店内の机や電車のつり革などの消毒よりもはるかに個々人の手指消毒が重要だとか、無症状の保菌者が咳やクシャミをしなくても大声で話せば飛沫が飛ぶとか、賑わっている居酒屋での飲食中の会話が非常にリスクが高いとか、、、
「新しい生活様式」をあまり政府が言わなくなったのは、経済に影響すると考えるからでしょうか?
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