増える単数形の「They」
以下は、記事の抜粋です。
2週間ほど前に全米コピーエディター協会(ACES)の年次会合に出席したとき、完全に文法を無視しているとして長い間非難されてきた使い方が、ますます受け入れられるようになっていることに気付いた。それは「they」を単数代名詞として扱うことだ。
英語には性別による区別のない単数形の三人称代名詞が極めて限られていることから、「they」が過去数世紀にわたってその目的のために無理やり使われてきた。そして今、単数形としての「they」の使用を極力避けてきた人々がその態度を変え始めているかもしれない。
先行する単数の名詞が一般的(総称)とみなされるとき、つまり、一人の特定の人物を指していないときには「they」が単数形として使用されることが最も多い。例えば、「Nearly everyone would find that they can stomach the “they” in this very sentence」というまさにこの文では、ほぼ全ての人(everyone=三人称単数代名詞)が、それを受ける代名詞として「they」(複数形)を使うことに違和感がないという点で意見がほぼ一致している。
「they」に先行する名詞が明らかに一人の人を指しているときにはもっと複雑になる。例えば、このコラムのある読者(a reader=単数)は、「A reader of this column may not like what they see in this sentence」というこの文の言い方が気に入らないかもしれない。
それでも、「they」のほうが、男性と女性の両方を指すための「he or she(彼か彼女)」や「he/she(彼/彼女)」、「(s)he(彼(女))」といったもっとぎこちない選択肢より自然な言い方であることは間違いない。
私も英会話の中で「he or she」という場面では、いつも煩わしさを感じていました。確かに、性差別的でない言葉を好む動きやトランスジェンダーの人権が確立される流れに沿った変化なのかもしれません。シェークスピアも使っていたとは驚きです。
次に「he or she」を使う機会が来れば、「they」と言ってみます。
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