鶴竜“2度の変化”に場内騒然…ネットでは「横綱の器じゃない」
以下は、記事の抜粋です。
◇大相撲秋場所14日目(2015年9月26日 両国国技館)
横綱の“2度の変化”に場内が騒然となった。大相撲秋場所14日目は両国国技館で行われ、優勝争いを繰り広げている2敗の横綱鶴竜と3敗の大関稀勢の里が激突した。
結びの一番。時間いっぱいとなり、国技館全体の熱気は最高潮に。稀勢の里が勢いよく鶴竜にぶつかろうとすると、横綱がまさかの変化。その直後に立ち合い不成立で取り直したが、またも鶴竜が変化。“2度の変化”に戸惑った稀勢の里は一度体勢を持ち直すも寄り倒しで負け、鶴竜は2敗を死守した。
しかし、横綱らしくない取組に場内は騒然。ネットでは「何が何でも勝ちたいと思う鶴竜の変化を評価したい」という声もあったが、「格下に変化ばっかりしてるなんて…横綱の器じゃない」「横綱やめてくれ」「残念すぎて開いた口が塞がらない」「一気にヒール役になった気が…」など鶴竜への辛らつなコメントが続いた。
鶴竜は11日目の取組でも栃煌山を立ち合いの変化で下し、場内からブーイングを浴びていた。
「教えてgoo」の「相撲の『変化』は何故批判される?」という記事でのベストアンサーの冒頭に、「その『変に歪んだ正々堂々さ』こそ、日本人力士の伸び悩み&外国人力士の躍進の1つの要因だと見ています。」と書かれています。私も同感です。
変化がなければ身体が大きい力士が有利になります。土俵のサイズは大きいほど身体の小さな(軽い)力士に有利だといわれていますが、1945年から径4.55メートルで変わっていません。これに『変に歪んだ正々堂々さ』が要求される現在の相撲界の状況が大型力士に圧倒的に有利な状況を作っていると思います。
私は特に日本人力士の優勝や横綱を望んでいるわけではありませんが、本気でそれを望むなら土俵を一回り大きくして、変化技を「卑怯」だとか「横綱らしくない」とか言うのを止めるべきだと思います。
あと、「変化技が危険」だという意見もありますが、ヘルメットもつけずに巨大な力士同士が頭でぶつかり合うよりははるかに安全でしょう。勝負に有利な大型力士になるために大食を強いる方がよほど危険で非人道的だと思います。
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