肝硬変が進むと血小板と白血球が少なくなる理由

血小板と白血球はなぜ少なくなる
肝炎・肝臓の専門 岡部・浦川クリニックさんのHPから転載した自分用のメモです。


肝硬変が進むつれて、血小板、白血球数が減少してきます。これは、肝臓の繊維化、いわゆる硬くなることで肝臓内に流入する門脈の血流が減少して、脾臓への血流が増加することが原因です。脾臓の機能は、血小板、白血球、赤血球の分解を行います。脾への血流が増加することで、脾臓の機能が亢進し、血小板、白血球の分解が進み、減少して行きます。一般の臓器の血流は、流入経路は動脈、流出経路は静脈ですが、肝臓には、門脈という流入経路がもう一つあり、この血流の変化が血小板、白血球の減少をもたらします。


AST (アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ、別名GOT) と ALT (アラニンアミノトランスフェラーゼ、別名GPT) は、肝臓の機能を評価するために用いられる血液検査の項目です。AST は肝臓以外にも心臓や筋肉にも存在しますが、ALT は主に肝臓に存在します。これらの数値、特にALTが高い場合、肝臓に何らかの障害が起きている可能性が考えられます。また、アルブミンは肝臓で合成されるタンパク質で、血液中の主要なタンパク質の一つです。肝臓の機能が低下すると減少します。

 

+1

コメント

タイトルとURLをコピーしました