広島大医学部、追試の120人全員不合格―学生の不勉強だけが問題か?

広島大医学部、追試の120人全員不合格 試験内容変更
以下は、記事の抜粋です。


試験をパスしたのは6人。追試験も120人全員が不合格――。広島大医学部の講義「神経解剖学」で、こんなことが起きた。例年、本試験とその後の追試験は同じような内容だったが、今年は担当教員の判断で変更されたという。

大学によると、1月11日に試験があり、2年生126人が受けた。パスしなかった120人は同月31日の追試験に挑戦したが全員が不合格だった。

大学は神経解剖学など5科目の成績を総合して「人体構造学」の単位を決めるため、不合格でも留年するとは限らない。大学側は「本試験と追試験で似た内容を出題することは以前はあったが、見直している」としている。


この事件はツイッターで以下の写真と共にかなり話題になっているようです。

ネットでは、どのくらい留年するのかとか、過去問の出題を予想した学生が悪いとか、思い切って学生を切り捨てた先生に根性があるとか言われています。

私が気になるのは、最初の試験で6人しか合格しなかったことです。急に出題傾向が変わったために、過去問しか勉強していない学生が大量に不合格になったのであれば、教員は出題傾向が変わる可能性があることを学生に予め告げて、これまで問われていない分野も勉強するようにさせるべきだったと思います。なぜなら、試験というものは学生を勉強させるために行うものだからです。

そうではなく、普通の試験をして126名中6名しか合格しなかったのであれば、出題の仕方あるいは教え方が悪いという評価になるでしょう。

また、最近は昔と異なり、就職や留学で学生時代の成績が問題になることもあるので、この学年の広島大学の学生は他大学との競争で不利になる可能性があります。いずれにしても、学生だけが悪いとは思えません。

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