マイナ保険証、受診時に「毎回提示」 厚労省見解 初診時や月1回の確認だけでよかったのに…
以下は、記事の抜粋です。
マイナンバーカード普及のため政府が掲げる「健康保険証廃止」方針。厚生労働省は同カードを保険証として使用する際、受診時に毎回提示を求め、オンラインでの資格確認が必要だとする見解を示している。従来の保険証の場合、初診時や再診時の月1回の確認だけで済んでいたが、患者側、医療機関側双方の手間が増えることになる。いったい何が狙いの「毎回提示」なのか。
12月1日、全国保険医団体連合会(保団連)は、厚労省に対し、資格確認システムの運用マニュアル変更の問題点を指摘した。変更箇所は、よくある質問に対する回答の部分だ。再診患者の資格確認がその都度必須かと質問に対し、従来は「原則、提示を求め、資格確認を行う」とした上で「月初での実施など各病院・診療所で異なる運用を実施している場合は、そちらを優先することも可能」とのただし書きがあったが、改定後にただし書きが削除された。
「こちら特報部」の取材に対し、厚労省医療介護連携政策課は「これまでも法律上はその都度、資格確認が必要としている。医療機関が過誤請求がないとの自身の判断で、再診時に確認していないのが実情だ」と説明する。マニュアル改定は同基金を所管する厚労省の見解を反映したものという。その上で「オンラインの場合、その場で最新の資格情報を確認できる」として毎回、資格確認を求めるとし、「趣旨にそぐわない記述だった」とマニュアル改定の経緯を説明した。
再診の際にマイナ保険証を忘れたり、機器の不具合で資格確認ができなかったりした場合はどうなるのか。厚労省担当者は「具体的な対応は検討中」という。これに対し、保団連の担当者は「各医療機関はマニュアルに沿って対応する必要があるのに、一方的な変更で振り回されている」と訴える。
マイナンバーカードへの統一で便利になるはずが、かえって不便になるとは、、、。せめて「ただし書き」が復活することを願います。
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