北海道バスツアーでの感染について

バスツアー 休憩中の換気や車内の食事禁止を 国立感染症研究所
以下は、記事の抜粋です。


2020年10月、参加者などが新型コロナウイルスに感染した北海道でのバスツアーについて、国立感染症研究所が報告書を公開しました。マイクロ飛沫や接触によって感染が広がった可能性があるとして、ツアーでは休憩中の換気や車内での食事の禁止といった対策を取ることが望ましいとしています。


それによりますと、バスの車内では、最初に感染が確認された人を中心に、空気の流れに沿って感染者が確認されたということです。乗客などが密集し、かつ密閉された状況だったため、接触に加えて、ごく小さな「マイクロ飛沫」でも感染が広がった可能性があるとしています。

乗客と乗務員は常にマスクを着けていたことから、報告書では、さらなる感染対策として、頻繁に触れる場所を中心に清掃や消毒をし、休憩時の換気や、軽食を含めた食事の禁止といった対応を取ることが望ましいとしています。

また、こうしたツアーは高齢者の参加が多く、濃厚接触者の速やかな特定が求められる一方、広域での対応が必要なことから、国が旅行会社と役割を分担し、訓練を実施することなども求めています。


バスツアーを行っている業者は、以前からいろいろな対策をしていることになっています(例をみる)。具体的には、健康チェック・検温の実施、マスクの着用、手指の消毒、うがい・手洗いの実施、身体的距離の確保、食事や飲酒は禁止、大声での会話は禁止、バス車内の換気、バス車内の消毒、バス車内での消毒液の設置、添乗員・乗務員の健康状態の確認などが「新型コロナウイルス感染防止について」として書かれています。

しかし、2m以上のsocial distanceをとることは物理的に不可能ですし、楽しいバス旅行で耳の聞こえにくい高齢者の場合、大声での会話を禁止するのは難しいでしょう。検温しても発熱しないで排菌することも多いし、車内の消毒もいくら頻繁に行ってもそのすぐ後に感染者が触れる可能性は否定できません。このように、バス旅行の感染リスクはどうしても高くなります。

この感染事件が起こったのは10月ということですので、おそらく「Go Toトラベル」を利用した、あるいは触発された旅行だったと思います。感染の収束を待たずに焦って行った結果、かえって旅行会社を苦しめた事業だったと思います。

どの程度の密室だったかは分かりませんが、「マイクロ飛沫」による感染がありそうです。

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