経鼻インフルワクチン「フルミスト」承認へ
以下は、記事の抜粋です。
2023年2月27日に開催された厚労省の部会は、第一三共の経鼻インフルエンザワクチン「フルミスト点鼻液」の販売承認を了承した。早ければ3月にも承認される見通し。フルミストは国内初の経鼻投与型の弱毒生インフルエンザワクチンとなる。なお、本剤は既に30以上の国と地域で承認されている。
成分は弱毒生インフルエンザウイルスのA型が2種類、B型が2種類の計4種類のウイルス。投与対象は2歳以上19歳未満で、0.2mLを1回(左右の鼻腔内に0.1mLずつ)噴霧する。確認されている副反応は鼻漏、口腔咽頭痛、咳などだ。2歳から18歳の小児に対して実施された国内の臨床試験では、従来の不活化ワクチンとほぼ同等のインフルエンザの発症予防効果が確認されている。
第一三共は、フルミストの販売申請を2016年に行っていたが、追加の臨床試験を求められ、その中でプロトコルからの逸脱例が多かったため承認の獲得に時間を要していた。
このワクチンは、第一三共がアストラゼネカの子会社のメディミューンから日本での開発・販売権を取得して開発したものです。
大人でも有効なはずですが、子供でしか臨床試験をしていないので、今のところ子供が対象です。痛みはほとんどありませんが、接種後、軽い感冒様症状(鼻水・咳など)を、約50%で認め、微熱を含めて発熱を約10%の方で認めるとされています。
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