新型コロナ、免疫が持続しない可能性

新型コロナ、免疫が持続しない可能性も=「風邪」にヒント
ワクチンに期待しているヒトには悲しい内容です。以下は、記事の抜粋です。


多くの議論では、新型コロナウイルス感染症にかかって獲得する免疫がある程度長く持続することを前提としている。しかし、一般的な風邪の症状を引き起こす別のいくつかのコロナウイルスについての研究で、免疫が持続する期間はさほど長くないことが分かった。

研究対象のウイルス、HCoV-HKU1、HCoV-NL63、HCoV-OC43、およびHCoV-229Eの4種類のヒトコロナウイルス(HCoV)は毎年広く流行するが、一般的な風邪の症状を引き起こすだけなので、あまり注目されていない。しかし、軽度な症状を引き起こすコロナウイルスに関する情報はパンデミックの今後の展開を予測するヒントになる。

報告書は不安をもたらす内容だ。人は頻繁に同じコロナウイルスに再感染し、同じ年に再感染することさえあり、人によっては複数回再感染することもあることが明らかになった。1年半の調査期間に調査参加者の12人が同じウイルスに対して2回または3回陽性反応を示した。そのうちの1人はわずか4週間後に再び陽性反応を示した。

この結果は、一度感染すれば免疫が生涯持続するとが見込まれる麻疹(はしか)や水痘などの感染症とまったく異なるパターンを示している。これら4種類のコロナウイルスでは「免疫の持続期間が極めて短いようです」とジェフリー・シャーマン教授は語る。

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が同じパターンに従うかどうかは不明だが、この研究結果は、パンデミックについての議論の多くが誤解を招きかねないことを示唆している。新型コロナウイルス感染症の収束をめぐっては、「感染ピーク越え」を目指す議論や、回復した人への「免疫パスポート」交付について話している人もいれば、感染が一般に考えられているより広範囲に拡大し、多数の死者を許容して感染拡大を抑えるのに十分なレベルの集団免疫を獲得することを望んでいる人もいる。

こうした人々は、免疫が長く持続すると想定している。だが、免疫は一時的なものに過ぎない可能性があるのだ。メリーランド大学のマシュー・フリーマン准教授は、「私はこれまで、体内に抗体ができても、毎年冬にコロナウイルスに感染すると伝えてきました。誰も私の話を信じませんが、真実です」と語る。つまり、すでにコロナウイルスに対する抗体が作られていたとしても、再びコロナウイルスに感染するということだ。「時間の経過に伴いコロナウイルスが変化するからなのか、抗体が感染を予防できないからなのか、理由はまったく分かっていません」と、フリーマン准教授はいう。

現在、世界はパンデミックの最中にある。つまり、人が非常に感染しやすい新しいウイルスが地球上で急増している状態だ。人類はまだ新型コロナウイルス感染症に対して無防備だ。4月26日現在、確認された感染者数は約300万人。すなわち、世界で2500人に1人が感染している。WHO西太平洋地域事務局の葛西健事務局長は、ワクチンが利用可能になるまで世界は「新しい日常」に備えるべきだと警告した。

ただし、さらに長期的な視点では、ソーシャル・ディスタンスや航空便の運行停止などの変化は、人類の運命を定めるもっとも大きな要因にはならないかもしれない。最終的に新型コロナウイルス感染症の死者数を決定するのは、人々が新型コロナウイルスに対する免疫を獲得するかどうか、およびどのくらいの期間免疫を獲得するかどうかだと考える研究者もいる。


元論文のタイトルは、”Direct observation of repeated infections with endemic coronaviruses”です(論文をみる)。

確かに、ヒトは何度も風邪をひきます。新型コロナウイルスも再感染することが何度も報告されています。免疫が続かない可能性も、ワクチンができない可能性もあると思います。

以下の表は、新型コロナウイルス以外の6種のコロナウイルスです。

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