室温2.5度上げれば頻尿4割減 大学などの調査で証明
以下は、記事の抜粋です。
寒い部屋で暮らすとトイレが近くなる-。そんな経験則を、産業医科大などの研究グループが5年間にわたる調査で証明した。冬季に就寝前、室温を2.5度以上高くすると「過活動膀胱」の有病率が約4割減る傾向を確認。家が暖かいと血圧低下の効果があることも分かり、住宅の温度管理の必要性が注目を集めそうだ。
過活動膀胱は頻尿や、急に尿意を催して我慢できない「尿意切迫感」などの症状があり、国内の40歳以上の8人に1人が症状を持つという疫学調査がある。
グループは18年度までに4500人超の住環境や体調を調べ、1300人程度のデータを分析。窓の改修やエアコン設置、断熱材の活用などで、冬季の室温が就寝前の3時間平均で2・5度以上高くなると、室温が大きく変わらない人よりも過活動膀胱(軽症以上)の有病率が約4割減となった。また、起床時の室温が低いと、年齢が高いほど血圧が高くなることも分かった。
WHOが18年に出した「住宅と健康に関するガイドライン」も、冬季の最低室温は18度以上とするよう勧告している。
国内では特に九州に冬季18度以下の家屋が多いことも確認されており、グループは高気密、高断熱の住宅普及を進める必要があると指摘する。さらに、「寒い住宅で暮らす背景には、家屋の老朽化や独居高齢者の増加といった社会的な要因もある。寒くても我慢すると健康に良くないことを、国民の共通認識とすることが大事だ」とも話している。
この記事をみると、夜間頻尿を訴える患者さんの場合、まず冬に頻尿がひどいかどうかを確認し、イエスなら寝室の温度を訪ね、低いようなら室温をあげて改善するかどうかを確認することが投薬の前に必要だと思いました。
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