リチウムイオン電池「旭化成よりも早くやりました」 ノーベル賞逃した元ソニー技術者は訴える
去年の吉野さんのノーベル化学賞に文句を言っているヒトがいます。以下は、記事の抜粋ですが、有料記事なので途中までです。
2019年のノーベル化学賞は、リチウムイオン電池を開発した旭化成の吉野彰氏と米国の研究者2人に贈られた。その一方で、旭化成より早い時期にリチウムイオン電池の商業化に成功しながらもノーベル賞受賞に至らなかった日本の技術者がいる。
19年の受賞者は、充電式のリチウムイオン電池の概念を作ったスタンリー・ウィッティンガムさん、正極(プラス極)の材料を開発したジョン・グッドイナフさん、負極(マイナス極)の材料を開発した吉野さんの3人だった。ノーベル賞の受賞者は3人までと決められている。
この発表から1週間がたった10月中旬、元ソニー上席常務の西美緒(よしお)さん(78)が記者会見を開き、不満をあらわにした。
「もう少しきちんと詳しく歴史的な部分を調べてもらえたら、もっとよかった。同じようなことをやっていて、旭化成が一番乗りという認識がどこからきたのか、というのがピンとこない」「今回のノーベル賞からはソニーが一番乗りではないというような印象を持たれたと思う」
ソニーは1991年、炭素素材であるコークスを負極として世界で初めてリチウムイオン電池を市場へ送り出した。その翌年には、より容量が大きく劣化しにくい電池を本格的に量産し始めた。その中心にいたのが西さんだった。一方、吉野さんの旭化成が製品の生産を始めたのは、ソニーより後の93年だ。
西さんによると、ソニーがリチウムイオン電池の開発に乗り出したのは80年代。…
無料で読めるのはここまでなので、これ以上の展開はわかりません。
他の記事にわかり易い説明と図があったので、下に紹介します。確かにリチウム電池を最初に商品化したのは旭化成ではなくソニーのようです。しかし、吉野さんは、グッドイナフ氏のグループがみつけたコバルト酸リチウムに炭素の電極を組み合わせたリチウムイオン電池の原型を完成させたとされています。ノーベル賞は、最初の理論を展開したヒトと最初に実証したヒトに送られる傾向が強いので、ゴネてもダメだと思います。
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