「野菜の1日の摂取量の目標を350グラム」には科学的根拠がない (2度目)

間違った健康法で長寿日本一の長野県が危機に直面…「健康のために野菜を食べよう」が塩分摂取量増やす
この記事は2017年に紹介したものですが、友人とその知り合いが「野菜350グラム」にこだわっていたことを知って、もう一度紹介します。以下は、記事の抜粋です。


厚生労働省では「野菜の1日の摂取量の目標を350グラム」としている。350グラムの野菜というのは、量が多すぎて毎日摂取するには、なかなかに難しい目標値だ。そのうえ、厚労省では緑黄色野菜120グラムとそれ以外の野菜230グラムを摂ることを推奨している。実は、この350グラムにはさしたる根拠(evidence)がないことはよく知られている。

もともと動物性蛋白質と脂質を豊富に摂取する米国には、400グラム程度の野菜を摂取するとバランスが取れて健康的だろうという研究がある。それで、日本人は動物性蛋白質や脂質の摂取量が比較的少なく、毎日280グラム程度は野菜を摂取しているから、350グラムくらいが妥当ではなかろうかということになったということだ。その推定量を推奨したために、いつの間にか「野菜350グラム摂れば健康になる」という神話が成立してしまったようだ。


記事では、野菜摂取量日本一の長野県と最下位の愛知県の平均寿命や健康寿命を比較し、長野県の健康寿命が愛知県よりも短いこと(下図)を、塩分摂取や歩行距離(自動車の使用)と関連付けて説明しています。しかし、これらの議論にもさしたる科学的根拠はありません。

いずれにしても、青汁メーカーが金科玉条としている「緑黄色野菜120グラムとそれ以外の野菜230グラム、計350グラム以上を毎日摂取!」というのが、あくまで推定による数字であることを覚えておきましょう。これにもそれほどの科学的根拠はないですが、「偏らず、バランスの良い食事」が良いと思います。

コメント

タイトルとURLをコピーしました