降圧薬を「夜寝る前に」飲むと長生きできる?
以下は、記事の抜粋です。
降圧薬は起床後ではなく、就寝時に服用するとよいかもしれない――。そんな研究結果を、ビーゴ大学(スペイン)アトランティック研究センターのRamón Hermida氏らが「European Heart Journal」10月22日オンライン版に発表した。降圧薬を就寝時に服用すると、起床後の服用に比べて心筋梗塞や脳卒中、心不全の発症リスクやこれらの心血管疾患(CVD)で死亡するリスクが大幅に低い可能性があるという。(英文の記事はこちら)
この臨床試験は、2008年から2018年にかけて、スペインの18歳以上の高血圧患者1万9,084人(男性1万614人、女性約8,470人、平均年齢60.5歳)を追跡した。
対象患者を、降圧薬を全て起床後に服用する群と就寝時に服用する群にランダムに割り付けて比較した結果、降圧薬を起床後に服用した群と比べて、就寝時に服用した群ではCVDによる心臓発作リスクは44%有意に低かった。血行再建術の施行リスクは40%、心不全リスクは42%、脳卒中リスクは49%それぞれ有意に低かった。また、CVDによる死亡リスクは45%有意に低かった。
多くの降圧薬は、朝食後一日一回の処方が一般的ですので、この研究結果が全ての降圧薬に当てはまるとすれば、とても衝撃的な報告です。
いずれにしても、アムロジピンのような半減期の長い降圧薬はいつ飲むかよりも毎日きちんと飲むことの方が大切だと思います。
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