インフルエンザにゾフルーザⓇを処方する医者はヤブ医者か?

ゾフルーザ耐性ウイルスの頻度は?
以下は、m3でみかげた、ある医師からの質問に対するいろいろな医師の回答です。


Q:インフルエンザに対してゾフルーザの投与を考えていますが耐性ウイルスが気になります。マスコミなどで、以前に耐性ウイルスについて報道されていましたが、現在はどのような状況になっているのでしょうか?ご存知の方がいれば教えてください。患者さんから質問されたときにどのように答えればいいでしょうか。

A1:ゾフルーザ、つまりバロキサビルの耐性の状況については国立感染症研究所が統計を出しておられるので、ご覧になってみてはいかがでしょうか?(https://www.niid.go.jp/niid/ja/influ-resist/10540-flu-r20210727.html
今年は流行自体が少なく、耐性菌は今のところ検出されていないようですが、バロキサビルの問題点は「バロキサビル投与後にアミノ酸変異のあるウイルスが小児患者の23%、成人では10%程度で検出された」という所で、ここまで露骨に投与中の耐性化が観察される事はなかなかありません。
もちろん、こういう耐性が広がる事も懸念されますが、そもそも内服していても内服中に耐性化して薬が効かなくなっている可能性もあります。
○薬価も高い
○耐性ウイルスの曝露源となり、家族に耐性ウイルスをばらまく可能性が10分の1
○内服中に耐性化して、そもそも効かなくなる可能性があるかも
それでも貴方はゾフルーザがいいのですか?と聞きます。そもそも基礎疾患の無い方で、抗インフルエンザ薬がどこまで必要なのかも疑問が残るところです。

A2:ゾフルーザは、当初予想された通り耐性が問題になり、使う医師はほとんどいません。タミフルも、異常行動はタミフルのせいではないという意見が強くなり、タミフル以外を処方することにメリットがなくなりました。だから、患者さんに聞かれたら、耐性の問題からゾフルーザは使われなくなりましたが、希望があれば処方します、と答えると思います。

A3:ゾフルーザの扱いは難しく、現時点ではタミフルより優位性があるとは言えず、かつ薬価も高く、耐性ウイルスの出現リスクも高いため、インフルエンザに対しての処方は勧められないと考えています。今後、既存薬で治療が難しい症例が出てきた際に選択できるよう残しておく方が良いと考えています。質問があった際も上記のように答えています。
また何かございましたらご質問頂ければと思います。


塩野義に悪意はありませんが、ゾコーバⓇと同様、ゾフルーザⓇを処方する医者はヤブ医者だと思います。

コメント

タイトルとURLをコピーしました