芸能人が天皇陛下に「お疲れ様でした」で炎上 → 国語辞典編集「新しい謎ルールの誕生としか言えない」
以下は、記事のいろいろな辞典における「お疲れ様」と「ご苦労様」の用法です。
辞書名 | 版数(発行年) | 階級に関する記述 |
---|---|---|
三省堂国語辞典 | 第5版(2001) | 階級に関する記述なし |
三省堂国語辞典 | 第6版(2008) | 上役に向かっても言う |
三省堂国語辞典 | 第7版(2014) | 目上に向かっても言う |
新明解国語辞典 | 第5版(1997) | 一般に目上の人には用いない |
新明解国語辞典 | 第6・7版(2005・2012) | 同輩以下に対するねぎらいの言葉として用いられる |
明鏡国語辞典 | 初版(2002) | 目上の人に対しては(御苦労様より)「お疲れ様」を使う方が自然 |
明鏡国語辞典 | 第2版(2010) | 目上の人に対しては(御苦労様より)「お疲れ様」を使う方が自然 |
現代国語例解辞典 | 第5版(2016) | 普通、目上の者にいう場合に用いられる |
以前は、目上に対して「ご苦労さまでした」が普通に使われていました。記事によると、私の知らないうちに「目上に『ご苦労さま』は失礼」という謎ルールが生まれ、90年代には「上司には『ご苦労さま』より『お疲れさま』がふさわしい」と言われるようになったようです。
私の記憶では、90年代に学生さんから、お昼ごろに「お疲れ様です」と言われるた時、「まだ疲れていないのに!!」と違和感を感じたことを覚えています。
私は、これらの挨拶よりも、「おはようございます」と「こんにちは」と「こんばんは」の方が好きです。
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