誤解されない人間など、毒にも薬にもならない。(小林秀雄)

英語で名言を:誤解されない人間など、毒にも薬にもならない。(小林秀雄)
小林秀雄氏には、あまり良い印象がありませんでした。子供のころ、この人の書いた文章のおかげで国語が嫌いになりました。でも、この「つうぷとぅん」氏のブログに掲載された短い文章の中には、気になるものがたくさんありました。以下に、いくつか紹介します。


自己嫌悪とは自分への一種の甘え方だ。最も逆説的な自己陶酔の形式だ。

上手に語れる経験なぞは、経験でもなんでもない。はっきりと語れる自己などは、自己でもなんでもない。

自信というのは、いわば雪の様に音もなく、幾時の間に積った様なものでなければ駄目だ。

いづれにせよ、人間は、憎悪し拒絶するものの為には苦しまない。本当の苦しみは愛するものからやって来る。

知性や意思は、感情を説得する力がない。

人間に何かが足りないから悲劇は起こるのではない。何かが在り過ぎるから悲劇が起こるのだ。

人間は他人を説得しようなどと思わぬ人間にしか、決して本当には説得されないものである。

美しいものは、諸君を黙らせます。美には人を沈黙させる力があるのです。

命という大問題を上手に解こうとしてはならない、命のほうから答えてくれるように、命にうまく質問せよ。

生きた人が死んで了った人について、そのなけなしの想像力をはたく。だから歴史がある。

 

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