サプリには心血管疾患の予防効果なし
以下は、記事の抜粋です。
トロント大学のDavid Jenkins氏らは、心血管疾患の転帰および全死亡率とサプリメント摂取の関連性を評価するため、2012年1月~2017年10月に英語で発表されたシステマティックレビューやメタ解析などを収集し、メタ解析を行った。
この結果、米国で最も普及している4種類のサプリメント(マルチビタミン、ビタミンCおよびD、βカロテン、カルシウム)による心筋梗塞や脳卒中、その他の心血管疾患の予防効果や全死亡リスクの低下の効果は認められなかった。また、抗酸化物質のサプリメントの摂取者では全死亡リスクがわずかだが有意に上昇していたほか、ナイアシン(ビタミンB3)のサプリメントでも全死亡リスクの上昇が示された。
サプリは、効果が無いだけではなく、時には有害であることは、このブログで何度も書いています。またサプリに意味がないという論文が出ました(元記事をみる、元論文をみる)。
しかし、その一方で、但し書きはついていますが、葉酸サプリメントによって脳卒中リスクが約20%低減することも書かれています。記事にあるように、米国では98年、穀物などへの葉酸の添加を事実上義務付けたそうです。日本では穀物への葉酸の添加は行われていないので、納豆、ブロッコリーなどの葉酸を多く含む食品を意識して多く摂るのが良いと思います。
「健康的な食事を取り、サプリメントに頼らないこと」が最も重要です。
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