ゲノム編集技術「クリスパー」特許は誰の手に? 再審査が始まった!!

DNAを自由に書き換える”夢の技術”「クリスパー」特許は誰の手に?
以下は、記事の抜粋です。


「クリスパー(Crispr)」の特許を巡る再審査が先月(2016年1月)、米国で始まった――。

クリスパー、あるいは「クリスパー・キャス9(Crispr Cas9)」などと呼ばれる、この技術は、いわゆる「ゲノム編集」と呼ばれるテクノロジーの最新モデルだ。クリスパーを使うと、「早く」「正確に」「安く」そして「簡単に」あらゆる生物のゲノム(DNAに記された全遺伝情報)を書き変えることができる。

ところが、このクリスパー特許を巡って、今、激しい争いが起きている。当初、クリスパーの基礎特許を取得するのは、そのメカニズムを解明したダウドナ氏とシャルパンティエ氏らの共同チームと見られていた。ところが実際に、その特許を取得したのは、米ブロード研究所(実はハーバード大学とマサチューセッツ工科大学が共同設立した研究所)の研究員、フェン・ツァン氏らの研究チームだった。

ダウドナ/シャルパンティエ氏らの共同チームとツァン氏らのチームはほぼ同時期に「クリスパー」に関する研究に着手したと見られている。そこから寸刻を争う研究競争の結果、クリスパーに関する科学論文を先に発表したのはダウドナ氏らのチームだったが、特許争いに勝ったのはツァン氏らのチームということになった。

だが、実は米特許商標局(USPTO)にクリスパーの特許申請をしたのはツァン氏よりもダウドナ氏の方が先だったのだ。が、ツァン氏は若干の追加料金を払って通称「ファースト・トラック」と呼ばれる優先レーンに申請した結果、ダウドナ氏よりも先に特許申請書類の審査を受けることができた。


こんなことになっているとは、まったく知りませんでした。どっちも引けないでしょうね。再審査の結果が本当に楽しみです。

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