「健康寿命」日本が首位 男性71・11歳、女性75・56歳 英誌に188カ国調査
以下は、記事の抜粋です。
世界188カ国の2013年の「健康寿命」を調べたところ、日本が1位だったとする調査結果を米ワシントン大(西部ワシントン州)などの研究チームが27日付の英医学誌ランセットで発表した。健康寿命は介護が必要だったり、日常生活に支障が出る病気にかかったりする期間を除き、自立して過ごせる期間を示す。
同チームによると、日本の健康寿命は男性が71・11歳、女性が75・56歳で、男女とも健康寿命は1位だった。この年の日本人の平均寿命は男性が初めて80歳を超え、女性は86歳台だった。健康寿命の男女平均で2位は72・1歳のシンガポール。アンドラ、アイスランド、キプロスが続いた。
同チームは1990年のデータも算出。世界では90年~2013年に、平均寿命が65歳台から71歳半ばまで延び、健康寿命も57歳から62歳台に延びた。背景としてエイズウイルス(HIV)やマラリアなどの感染症対策が進んだことなどを挙げた。
元論文のタイトルは、”Global, regional, and national disability-adjusted life years (DALYs) for 306 diseases and injuries and healthy life expectancy (HALE) for 188 countries, 1990–2013: quantifying the epidemiological transition”です(論文をみる)。
ほとんどの国で、years of life lost due to premature mortality (YLLs、乳幼児死亡で失われる寿命)が減少し、years lived with disability (YLDs、自立して過ごせない期間)が増えています。また、平均寿命の延びは健康寿命の延びを上回り、自立して過ごせない期間が長くなっています。
それにしても、日本の健康寿命が世界1位とは驚きました。「自立して過ごせない期間」=「寝たきりの期間」ではないとは思いますが、欧米の健康寿命は日本よりも短いようなので、「欧米で寝たきり老人はいない」というのはウソだと思います。「ねたきり」かどうかは別にして、少なくとも介護が必要な老人は世界中で増え続けています。明日は我が身です。
参考記事
欧米にはなぜ、寝たきり老人がいないのか
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