降圧薬の服用タイミング、5試験のメタ解析結果
以下は、記事の抜粋です。
ブリティッシュコロンビア大学のRicky Turgeon氏が降圧薬の服用タイミングに関する試験のメタ解析結果を報告し、服用タイミングによって主要な心血管イベント、死亡の発生率や安全性に差はみられなかったことを明らかにした。
主な結果は以下のとおり。
・4万6,606例を対象とした5件のRCTが解析対象となった(BedMed試験、BedMed-Frail試験、TIME試験、Hygia試験、MAPEC試験)。
・MACEの発生率は、5試験すべてにおいて夕方服用と朝方服用による影響を受けなかった。
・夕方服用と朝方服用による全死亡に差はみられなかった。同様に、骨折、緑内障、認知機能に関するイベントなど、そのほかすべての副次評価項目においても、服用タイミングによる影響はみられなかった。
本結果から同氏は「本結果は夕方服用と朝方服用に違いがないという決定的な証拠を示す。また、患者は自分の都合に最適な時間に1日1回の降圧薬を服用できる」と結論付けた。
おそらく世界で一番使われている降圧薬はアムロジピンで、アムロジピンの半減期(薬の血液中の濃度が半分になる時間)は、30時間~50時間と非常に長く、長時間効果が持続するので、当然の結果かもしれません。
関係ないですが、以下のような降圧薬薬の使い方が標準になっています。効果が弱いからといって1種類の薬をどんどん増やす医者はヤブです。もちろん、合併症によって配合剤が使えない場合もあるかもしれませんが、それは極めて例外です。
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