まつ毛フサフサ薬グラッシュビスタ®の成分は緑内障治療薬ルミガン®と同じビマトプロスト

まつ毛フサフサ?国内初の薬 緑内障治療薬で「副作用」
以下は、記事の抜粋です。


まつ毛の本数が少ない、短いと悩んでいる人向けの薬が9月29日、発売される。緑内障の治療薬を使っている人は、まつげがフサフサしているという「副作用」に注目し開発された。まつ毛に人工毛を接着するエクステンションのトラブルが問題となる中、医師の処方による「目力アップ」が可能になるかもしれない。

製品名は「グラッシュビスタ」。今年3月、日本初のまつ毛貧毛症治療薬として、厚生労働省から製造販売承認を受けた。成分は緑内障の点眼薬と一緒で、1日1回、寝る前に上まつ毛の生え際に塗る。自由診療のため各医療機関で異なるが、70日分が1万~数万円で販売される見込みだ。

約170人を対象に行われた臨床試験では、薬を4カ月間使うと、約8割の人が「長さ」「太さ」「濃さ」などの印象度が改善したという。副作用には結膜の充血などがある。


グラッシュビスタ®の薬効成分は、以前に関連記事で紹介したルミガン®と同じビマトプロスト(bimatoprost)で、睫毛への効果はプロスタマイド受容体刺激作用によるものと考えられます。

グラッシュビスタ外用液剤ルミガン点眼液は、どちらも0.03%ですが、「用法及び用量」が違います。前者は「片眼ごとに、1滴を本剤専用のアプリケータに滴下し、1日1回就寝前に上眼瞼辺縁部の睫毛基部に塗布する。」、後者は「1 回1 滴、1日1 回点眼する。」です。

もちろん、「効能又は効果」も異なり、前者は「睫毛貧毛症」、後者は「緑内障、高眼圧症」です。その結果、グラッシュビスタは治療薬としては認められず、薬価未収載のまま平成26年9月29日に販売開始です。つまり、10割負担です。患者さんの負担はルミガンの2~3倍ということになります。

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