鼻茸を伴う慢性副鼻腔炎(好酸球性副鼻腔炎)にデュピクセント®(一般名デュピルマブ)が使える

難治性の副鼻腔炎、好酸球性副鼻腔炎とは
難治性の好酸球性副鼻腔炎に対してもデュピクセントが使われるとは知りませんでした。以下は、記事の抜粋です。


耳鼻咽喉科で多く見かける慢性副鼻腔炎(図)ですが、その1割に好酸球性副鼻腔炎が存在していると言われています。好酸球性副鼻腔炎では、鼻茸の影響に伴う嗅覚障害が強いのが特徴で、喘息や好酸球性中耳炎を多く合併します(表)。従来の保存的内服加療や手術を行っても再発を繰り返すため難治性と言われ、現在国の指定難病にも認定されています。

近年、好酸球性副鼻腔炎の新しい治療としてデュピクセント®(一般名デュピルマブ)という新しい薬が使われるようになりました。このデュピクセントは、タンパク質の一種であるIL-4(インターロイキン4)とIL-13(インターロイキン13)の働きを抑えることで副鼻腔の炎症を軽減し、症状の改善効果が期待されます。2週間もしくは4週間に1度の皮下注射での投与になりますが、治療費が高額になることが多いため、耳鼻咽喉科難病指定医師の診断の上、指定難病に対する医療費助成制度を使用していただくことが望ましいです。


今日会ったヒトが「蓄膿でデュピクセント®を使っているけど、お金がメチャかかります」と言っていたので、調べてみました。

サノフィのHPをみたら、以下のようにアトピー性皮膚炎や好酸球性副鼻腔炎以外に気管支喘息と結節性痒疹も対象になっていました。なかなか医療の進歩について行くのは大変です。


関連記事
アトピー性皮膚炎患者へのデュピルマブ、治療継続率と関連因子が明らかに

コメント

タイトルとURLをコピーしました