日本糖尿病学会 SGLT2阻害薬適正使用求める 脳梗塞、全身性皮疹など重篤な副作用に注意を
以下は、記事の抜粋です。
日本糖尿病学会のSGLT2阻害薬の適正使用に関する委員会は6月13日、「SGLT2 阻害薬の適正使用に関する Recommendation 」をホームページ上で公表し、尿路・性器感染症に加え、重症低血糖、ケトアシドーシス、脳梗塞、全身性皮疹など重篤な副作用発生への注意喚起を行った。
市販直後調査では、副作用として、重症低血糖は4例(低血糖:24例)、ケトアシドーシス1例、脳梗塞3例(重篤2例含む)全身性皮疹・紅斑7例(重篤6例含む)などが報告されている。全身性皮疹は、重篤な症例は治験時にほとんど認められてなかったが、同剤との因果関係が疑われると指摘し、注意喚起した。
この検討を踏まえ、Recommendationとして、
①SU薬はインスリン分泌促進薬やインスリンとの併用時に低血糖に十分留意し、減量を考慮する。患者にも低血糖の教育を十分行う
②高齢者への投与は適応を考慮した上で開始。発売から3か月以内に65歳以上に投与する場合は、全例特定使用成績調査に登録する
③脱水防止について患者への説明も含め、十分な対策を講じる。利尿薬との併用は推奨しない
④発熱・下痢・嘔吐などがある時ないし、食思不振で食事が十分とれない場合(シックデイ)は休薬する
⑤皮疹・紅斑などが認められた場合は速やかに投与を中止し、副作用報告を行う、⑥尿路感染・性器感染については、適宜問診・検査を行い発見に努める。問診では質問紙の活用も推奨する
⑦原則として、他に2剤程度までの併用が当面推奨される――とした。
元の「お知らせ」は以下のリンクからみることができます。
SGLT2阻害薬の適正使用に関するRecommendation
DPP4阻害薬が登場した時も、「低血糖をおこしにくい」ということが強調されすぎて、低血糖による障害が続いた記憶があります。
いずれにしても、低血糖は仕方がないとして、メカニズムから予想できる脱水と感染以外に、皮疹まで気にしないといけないとなると、DPP4阻害薬よりも使いにくそうです。
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