レカネマブ…「アルツハイマー病の進行を遅らせるということは、その人のアルツハイマー病罹患期間を長くしてしまう」という指摘

アルツハイマー病治療薬「レカネマブ」FDA迅速承認を聞いて頭をもたげたある疑問、「結局高くつくのでは?」
この指摘は当然ですが、恥ずかしながら、この萬田桃 氏の記事をみるまでは気が付きませんでした。以下は、記事の抜粋です。


さて、今回は1月6日(現地時間)に米食品医薬品局(FDA)が迅速承認した、エーザイと米国バイオジェン社が共同開発しているアルツハイマー病治療薬・レカネマブ(LEQEMBI)について書いてみたいと思います。

レカネマブは、アルツハイマー病(AD)の原因物質とされるアミロイドβプラークに対するヒト化IgG1モノクローナル抗体で、アミロイドβの脳内への蓄積を抑制する効果があったとされています。

早期ADを対象とした臨床第III相Clarity AD検証試験の結果では、レカネマブ投与は、投与18ヵ月時点における認知機能・全般症状の評価項目について、プラセボに対して悪化抑制を示し(18ヵ月の治療でCDR-SB[Clinical Dementia Rating Sum of Boxes]において27%の進行抑制など)、一方で有害事象は想定の範囲内だったとのことです。

米国ではADによるMCI(アルツハイマー病による軽度認知障害)と軽度ADが対象ですが、日本でもMCIが保険適用になるかも注目ポイントとなります。日本の保険診療上、MCIは疾患ではなく現状使用できる薬剤はありません。

エーザイのCEO、内藤氏の「レカネマブの米国における治療を受ける患者1人当たりの社会的価値は年間3万7,600ドル」との発言を聞いて、新たな疑問も頭をもたげてきました。それは、「ADの進行を遅らせるということは、結果その人のADの罹患期間を長くしてしまい、最終的にその人にかかる医療費は高くついてしまうのではないか」ということです。いずれ中等度・重度に移行し、罹患期間が長くなることでむしろトータルの医療費・介護費はかさむ結果になると思うのですが、皆さんいかがでしょう。

全体として、投資家含め、医薬品産業畑の人たちはレカネマブ登場に好意的過ぎる印象です。


この薬で死ぬ時期が遅くなるのであれば、この指摘は正しいと思いますが、死ぬ時期が変わらないなら、この薬の費用以外、少なくとも介護費はかさまないと思います。私がこの薬を使いたいかどうかは微妙です。

コメント

  1. 匿名 より:

    ちょっと酷い難癖では?

    死なないならボケても良いじゃん、生きてるだけで感謝しろ、アルツハイマーも自然の摂理と黙って受け入れろと言ってるように聞こえました。

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