セブンの隣にセブンができるワケ “服従”迫る、流通帝国主義
以下は、記事の抜粋です。
実は、この2店を経営しているのは同一のオーナー一家だ。コンビニチェーンが既存店のすぐ隣に新店を設けることが、全くないわけではない。だがそういったケースでは店舗の「移転」などとして扱うのが普通で、旧店は新店開業後に閉める。だが田端の店舗の場合、新店の開業後3か月が経過しても、旧店を閉める気配はない。
事情を知るという複数の近隣商店主らの証言によると、ライバルのコンビニチェーンの出店を危惧した本部が用地を確保し、既に1店を経営しているオーナーに2店目の出店を打診したとされる。「オーナーが断っても、本部側はじゃあ別の経営者を探す、という姿勢だった」(関係者)という。
個人の事業主にとって、24時間営業の店を2つ切り盛りするのは並大抵の負担ではない。だがそれでも、他人に売り上げを持っていかれては従来通りの収入は望めない。このオーナーには実質的に選択の余地はなかったとも言える。
ある地域における店舗数を増やして密度を高めることで、配送効率や地域シェアを向上するチェーンストアの「ドミナント戦略」というチェーンストア共通の出店戦略がその理由の1つだそうです。
もう1つの理由は、出店候補地を既存店とのバランスで考えるのではなく、周辺の競合店の状況や人の流れなどをもとに、「最高の立地」でチェーンの店舗が営業することを優先し、影響を受ける既存店があれば、移転や販促などの支援を検討するというセブン独特の出店方針だそうだ。「本来はどこにセブンイレブンがあるべきか」という観点で選定するそうです。
コンビニのオーナーが大変だという話は聞いたことがありましたが、これほどとは知りませんでした。「コンビニ・オーナー保護法」的なものが必要かもしれません。
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