食事に塩を加える頻度が高いと寿命が縮むという研究結果
以下は、記事の抜粋です。
塩分を過剰に摂取することはあまり健康的ではないことはわかっていますが、具体的にどれぐらいの塩分が健康を害するのかを測定するのは困難です。米テュレーン大学のLu Qi教授らの研究チームは、「調理時を除いて、食事のときどれぐらい塩を振るか」の回答をUKバイオバンク参加者50万1379名から取得し、食塩添加の頻度と、早期死亡率・平均余命の関連性を調べました。
その結果、食塩添加の頻度が高いほど早死にするリスクが28%高くなり、平均余命は男性で2年以上、女性で1年以上短くなることがわかりました。
調査対象となった欧米の人々のナトリウム摂取量は、約70%が加工食品や調理済み食品からのもので、8~20%が食卓で添加するものです。研究チームは、その人が塩味の食品を好むかどうかの指標として「食塩の添加」に重点を置き、分析を行ったとのこと。
結果を受けて、Lu Qi教授は、「食事にかける塩を少なくするか、あるいはゼロにしてナトリウム摂取量を減らすのは、相当な健康上の利益をもたらすと考えられます」と述べました。
元論文のタイトルは、”Adding salt to foods and hazard of premature mortality(食品への食塩添加と早期死亡の危険性)”です(論文をみる)。
論文では、野菜や果物などのカリウムが豊富な食品の摂取量が多いと、食品への塩の添加と死亡率との関連が弱まる可能性があると書かれています。野菜が嫌いで塩や醤油やソースを料理に追加するヒトは早死にする可能性が高いという話でした。
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