次世代スパコン、事業仕分けで事実上の「凍結」と判定
事業仕分け:スパコン「事実上凍結」…世界一でなくていい
以下は、最初の記事の抜粋です。
政府の行政刷新会議は2009年11月13日、2010年度予算の無駄な概算要求を判定する「事業仕分け」で、文部科学省が推進する次世代スーパーコンピュータ事業を「限りなく予算計上見送りに近い縮減」とし、事実上の「凍結」(民主党の田嶋要議員)と判定した。財務省は事業仕分けの結果を極力反映する姿勢を示していることから、次世代スパコン事業が凍結する可能性が高くなった。
サイエンスの世界で、「世界一でなくていい」、「将来生まれる成果を明確にすべきだ」などと言い始めたら、もう終わりです。
大竹文雄氏のブログによると、以下にあげたものが大学関係で「事業仕分け」の対象にされています。
▽国立大学法人運営費交付金
▽大学教育・学生支援推進事業
▽グローバルCOEプログラム
▽グローバル30
▽組織的な大学院教育改革推進プログラム
▽戦略的大学支援プログラム
▽大学等奨学金
▽科学技術振興調整費(革新的技術推進費、先端融合領域イノベーション創出拠点の形成)
▽同(若手研究者養成システム改革)
▽科学研究費補助金(若手研究S~B、特別研究員奨励費)
▽特別研究員事業
▽女性研究者支援(科学技術振興調整費「女性研究者支援システム改革」)
▽世界トップレベル研究拠点プログラム
すべて、期限付きの競争的資金か独立行政法人への運営費交付金です。本来の事業が必要かどうかというよりも、切りやすいかどうかで選ばれているようです。官公労が文句を言いそうな対象は、まったく選ばれていません。事業仕分けの対象を選んだのは、実質的には財務省の主計局らしいので、役人の書いたシナリオで国会議員が踊っているだけのようです。
スパコンについては、ベクトル型を担当していた日立とNECが撤退し、スカラー型担当の富士通だけが残ったというニュースを聞いた時に、ベクトル・スカラーの複合システムで世界最速を狙うはずだったのでは?と思いましたが、まさか「事業仕分け」にやられるとは思いませんでした。最先端研究は、1年でも凍結されたらそのまま凍死するものがほとんどです。立ち直るのには大変な努力が必要です。スパコンもたぶんそうでしょう。
スパコン整備を前提とした神戸大の「システム情報学研究科」はどうなるのでしょうか?
以下は、10月28日の記事です。
スパコン活用できる人材を…神戸大、大学院にシステム情報学研究科を新設
神大大学院に「計算科学専攻」設置 来年4月
薬理学PBLは、代表的な疾患における処方例を解析し、それぞれの薬物が何故用いられるのかを考える事で、薬物治療に関する理解を深める事を目的としています。
附属病院薬剤部のご協力により、処方例を28に増やしました(PBL資料をみる)。実際の処方箋には診断名は書かれていませんので、最後の4例には年齢と性別だけを書き、診断名も推定させるようにしました。PBL全般あるいは個々の処方について、お気づきの点がありましたらコメントをお願い致します。
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