ほぼ全講義を英語化する山梨大学?

就職有利・不安…ほぼ全講義を英語化する国立大
以下は、記事の抜粋です。


山梨大は2016年度までに、ほぼすべての講義でテキストを英語の書籍とし、英語で講義することを決めた。全学的な講義の英語化は、国際教育に特化した大学を除けば極めて珍しい。専門性の高い分野では、学生への負担増も課題となりそうだ。

同大総務課によると、英語化するのは、日本文学など日本語の使用が必須な科目を除く全講義。来春から段階的に導入し、4年後をめどに完全移行する。

段階的導入には、教員が英語で指導する準備期間を確保することや、一斉導入による学生のテキスト購入費の急増を避ける狙いがある。入試でも、早ければ16年実施の試験から、全学部の2次試験に英語を課すなど、比重増加を検討する。

英語化は、前田秀一郎学長や理事、学部長など10人で構成する「グローバル化推進会議」で決定。既に大学院では、一部の講義の英語化を始めており、同課は「グローバル化に乗り遅れることなく、優秀な人材を育てる環境を整えたい」と説明する。

文部科学省大学振興課によると、全学的に講義を英語化し、英語の授業だけで卒業が可能な大学は、国際教養大(秋田市)の例があるが、「ほかには把握しておらず、珍しいのではないか」としている。

山梨大は医学、工学、生命環境学、教育人間科学の4学部。同大総務課は「元々英語の方が講義を進めやすい科目も多く、英語化はしやすい」としている。

これに対し、学内の意見はさまざま。ある男性教員は「日本語の教材よりレベルが高く適切な英語教材があれば、既に使っているはず。今の学生の英語力では、4年後の移行は正直難しいだろう。特に何も変えるつもりはない」と冷ややかだ。教育人間科学部4年の男子学生(23)は「英語を重視した特色のある大学として、就職の時に有利になるかも」と話し、工学部1年の女子学生(18)は「いきなり英語になっても、授業の内容を理解できるか不安」と漏らした。


上は2012年11月14日07時09分の読売新聞記事ですが、これに対してJ-CASTニュースは、「山梨大が講義英語化構想 一体そんなことできるのか」という記事を書いています(元の記事をみる)。以下は、その抜粋です。


この内容が報じられると、ネット上では、驚きの声とともに、疑問視する向きも相次いだ。「英語以前に日本語に習熟したほうが良いと思う」「講師がまともな英語で授業できるの?」「英語を理解する授業になって専門の授業にはならんだろうな」…

全入時代で学生などの質が低下する中で、4年後に講義の英語化などは果たしてできるものなのか。 山梨大の尾見准教授は、こうした点についてツイッターで、ほぼ全講義も英語でするというのは誤報と言わざるをえないと指摘した。別の研究者が「だいたい教授クラスで自分の専門を英語で授業できる能力があるならもっと他の有名大学に移れるんじゃないの」とツイートすると、尾見氏は同意した。

さらに、講義が英語化された場合の懸念も示した。「日本の大学の授業を英語で実施するとした場合,もし授業に帰国生や英語を母語とする留学生がいたら,その人たちが満足のいく授業ができるか,何よりその人たちがわかる英語で授業できるか」

山梨大の総務課では、取材に対し、読売などの報道について、「ちょっと誇張が過ぎたと思います。われわれもびっくりしています」と答えた。その説明によると、決まったことは、2013年春から、英語教材を利用した講義を可能なところから段階的に実施していくということだけだという。


「ちょっと誇張が過ぎた」程度をはるかに超えた読売新聞の記事の迫真ぶりは、「虚構新聞もマッサオ!」という感じです。「同大総務課」のコメントはもちろん、「男子学生(23)」や「女子学生(18)」の実在そのものも疑ってしまいます。

外国人の講師による講演では、日本人学生だけではなく、教員まで「スイミング・スクール」状態になるのを何度も目撃しました。

中国には20年以上前から英語や日本語だけで医学を学べるコースを設定している大学があります。1年目は語学を徹底的に学ぶそうです。最初は世界に出て先進医学を学ぶ若者を育てるシステムだったと思いますが、今ではアフリカなどの発展途上国だけではなく、欧米や日本からも多くの留学生が学んでいます。私の知っている何人かの卒業生も中国国内はもちろん、欧米や日本で幅広く活躍しています。私も今、周辺のグローバル化をどうするかを考えています。

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