従業員コホートにおけるBNT162b2(ファイザー)およびmRNA-1273(モデルナ)によるワクチン接種後の新型コロナウイスに対するIgG(抗体)の増減と自然感染例との比較
以下は、論文要約の抜粋です。
米国では3種類のCOVID-19ワクチンが使用されているが、これらのワクチンによって惹起される免疫反応の持続性に関するデータは限られている。
我々は、従業員コホートにおいて、BNT162b2(ファイザー)、mRNA-1273(モデルナ)、Ad26.COV2.S(ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J))によって惹起される結合IgG抗体を定量アッセイを用いて10カ月間にわたって調査した。
2回目のワクチン接種後7日から20日の間に測定されたIgG値は、BNT162b2およびmRNA-127の接種者で同程度であり、Ad26.COV2.Sの接種者に比べて50倍程度高かった。
しかし,BNT162b2によって誘発されるIgG値は21日以降ではmRNA-1273より低かった。したがって、IgGの減衰曲線は、mRNA-1273よりもBNT162b2の方が急であった。BNT162b2のレシピエントにおけるIgGレベルは年齢による影響を受けたが、mRNA-1273では受けなかった。
6カ月後、BNT162b2によって誘発されたIgGレベルは、6カ月前にCOVID-19で入院していた患者のIgGレベルよりも低かったが、mRNA-1273では低くなかった。IgGの減衰の違いは、BNT162b2とmRNA-1273の間で観察された臨床的防御の経時的な違いに寄与している可能性がある。
以下は、論文に載っている減衰曲線です。縦軸がlogスケールなので分かりにくいですが、200日以降ではモデルナの方がファイザーの2倍以上抗体が残っています。J&Jのが全然ダメでフォローされなかったのは仕方がないことも良くわかります。
左の図は、ファイザー社のBNT162b2(P)、モデルナ社のmRNA-1273(M)または自然感染(Covid)後180-300日のIgGレベルです。自然感染者はすべて重症以上の感染を経験しているとのことです。
以上の結果から、抗体レベルで見る限りモデルナが一番効果が長持ちするという事になると思います。
それにしてもジョンソン・エンド・ジョンソンのウイルスベクターワクチンはダメそうです。同じタイプのアストラゼネカや日本のアンジェスのはどうなんでしょう?
ノババックスは違うタイプですがこのようなデータはあるのでしょうか?このようなデータがない塩野義製ワクチンを待っている告sん品愛好者の感想を聞きたいです。
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