ノーベル賞・山中教授から学ぶプレゼンテーションの秘訣

ノーベル賞・山中教授から学ぶプレゼンテーションの秘訣

面白いまとめを見つけたので紹介します。以下は記事の抜粋です。


「プレゼンテーションには【絶対の自信】がある」(出典をみる)山中教授のように「絶対的な自信」を付けるためにはどうすればいいのでしょうか?そのヒントを集めてみました。

●講演では最低1回、会場の笑いを取る
●プレゼンテーションでしっかり人の心をつかむ。そのためには笑いのひとつも取らないとダメ。英語であっても
●発表の機会を得られたら、誰であろうが会場の誰もが注目してくれる。その瞬間を一世一代のチャンスとして生かさなければならない
●偉い先生が悲惨な講演をするのも見た。やっぱり発表は大事です
●説明しないことを書かない。説明したいことだけを書く
●スライドでは聴衆から見えないような文字を使わない
●レーザーポインターを振り回さず、1カ所に止めて説明する
●登壇の1分前まで内容をパソコンで直し吟味する


私も、講演では最低1回会場の笑いをとることは、自分でも心がけていますし、人にも勧めています。ただし、ボスによっては、腹を立てる人もいます。以前、ウシの脳からタンパク質を精製した大学院生が「神戸ウシ脳から精製し」と発表して、会場ではウケたし僕も面白いと思ったのですが、教授の怒りを買い、しばらくは発表させてもらえないことがありました。

よく言われる研究費獲得のコツとして、学会のエライ人に顔と名前を覚えてもらうというのがあります。今は、科学研究費の審査員はかなり多くの人に割り振られているので、学会でインパクトのある発表をすることで、「デキル奴」として顔と名前を覚えてもらうのは重要だと思います。一世一代のチャンスとして生かしてください。

字の多すぎる、あるいは小さすぎるプレゼンがダメなことやレーザーポインターを振り回さないことは賛成ですが、パソコンで何時でも直すことができるのが良いのかどうかはわかりません。昔のスライドの方が、どこかの時点で諦めがついて良かったような気もします。

以下は、”wrong, rogue and booklog“というブログにあった、山中氏のラスカー賞講演とその解説です。


「失敗した実験から学んだ科学の3つのルール」というネタで語るギャグの落とし方が素晴らしい。アメリカンジョークの王道。USから帰った時に陥った鬱状態もユーモアをもって話している。

そしてこういう外国の講演でもきちんと自分の学生の名前を出して自分のチームに敬意を示すことを忘れない。

「iPS細胞は私の最初の学生と技師であった三人の若者が作り上げたんです。少なくとも彼らが居ないと私の研究室からはiPS細胞は生まれなかった。…私は彼らのことを自分の二人の娘と同じだけ大事に思っています。…。あ……もちろん私には妻もいまして、えーと、妻のことはもっともっと大事に思っています…」

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