コンドルは離着陸時以外はほとんど羽ばたかない

飛ぶ鳥の中で最も重いコンドルは「1回も羽ばたかず」に170キロも飛行することができる
以下は、記事の抜粋です。


南米に生息するコンドルは翼幅3メートル、体重は最大16キログラム近くに達する巨鳥。非常に重いコンドルがなぜ悠然と飛ぶことができるのか?」を確かめるため、研究チームは鳥に装着可能なフライトレコーダーを独自に製作し、パタゴニア地方に住む8羽の若いコンドルの飛行時間や高度、羽ばたく回数などを記録しました。

こうして得られた合計200時間以上もの飛行記録を解析したところ、コンドルが羽ばたくことに費やす時間は飛んでいる時間のわずか1%程度で、離陸する時以外はほとんど羽ばたいていないことが判明。さらに、研究対象となった8羽のうち1羽は「1度も羽ばたかずに5時間以上滞空し、距離にして172キロメートルも飛行した」ことが確認されました。

以下のムービーを再生すると、実際にコンドルがほとんど羽ばたかずに空を飛んでいる様子を見ることができます。


元論文のタイトルは、”Physical limits of flight performance in the heaviest soaring bird”です(論文をみる)。

コンドルは、パラグライダーのように熱上昇気流を利用して旋回しているのであまり羽ばたかないというのは、想像通りでそれほど意外に思えません。ちなみにパラグライダーは直線距離でも一気に300㎞以上飛ぶようです(日本記録をみる)。

こんな役に立つかどうか分からない研究ができる人は幸運です。日本ではもう無理かも。

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