抗寄生虫薬イベルメクチン、対コロナ効果は未証明 研究者ら警告

抗寄生虫薬イベルメクチン、対コロナ効果は未証明 研究者ら警告
以下は、記事の抜粋です。


新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の治療薬として抗寄生虫薬のイベルメクチンを使用することについて、科学者らが警告を発している。

ブラジルやフランス、南アフリカ、韓国では、イベルメクチンをコロナ治療薬として推奨するFacebookの投稿や記事が増えている。専門家は、「中南米諸国におけるイベルメクチンに関する政策判断は、昨年4月上旬に発表された査読前の論文の分析におおむね基づいている」と指摘。専門家らがこの調査の方法論を疑問視したことで、論文はその後撤回された。

米食品医薬品局(FDA)は先月ウェブサイト上で、イベルメクチンは新型コロナウイルス感染症の予防や治療を目的とする医薬品としては承認されていないと警告した。研究者らは、イベルメクチンを支持する誤った研究が闇市場での売り上げを増やし、さらなる科学的調査を妨げてコロナ流行への政府の対応に影響を与えていると指摘している。

イベルメクチンを既に服用している人は非常に多く、そのような人たちは新型コロナウイルスに対するイベルメクチンの効果を調べる臨床試験に参加することはできない。このため臨床試験の参加者を集めるのに苦労しているとペルーの科学者らが昨年10月、英Nature誌に語っていた。


以前の記事にも書きましたが、多くの症例を集めた本格的な臨床試験はありません。しかし、イベルメクチンは「オンコセルカ症」などの駆虫薬として、世界で4億人以上に投与され、大きな副作用は確認されていませんので、本当に効果があれば素晴らしいと思います。今年の3月に終了する予定の北里大学が勧めている臨床研究の結果に期待します。中間結果が知りたいです。

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